...伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)に出てくるような...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...「かの伊賀越(いがごえ)の敵討...
江見水蔭 「備前天一坊」
...「我翁(わがおう)行脚(あんぎゃ)の頃伊賀越(いがごえ)しける山中にて猿に小蓑を着せてはいかいの神(しん)を入(いれ)たまひければ……」つまり芭蕉が閑寂趣味に立脚したことを推称しているのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...可憐(かれん)なお久が伊賀越の芝居のお谷のようないじらしい姿になるさまを想うと...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...伊賀越の敵討で名の高い鍵屋(かぎや)の辻など心に留むるかたぞ多し...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...伊賀越(いがごえ)の序幕は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...かの伊賀越の芝居でも...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この道は伊賀越と阿保越の二つがあるが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...附記 伊賀越の仇討は...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...一、軍談物(難波戦記、天草軍記)二、政談、白浪物(鼠小僧、白木屋、大岡裁きの類)三、侠客物(天保水滸伝、関東侠客伝)四、仇討物(一名武勇伝、伊賀越、岩見重太郎)五、お家物(伊達騒動、相馬大作、越後騒動)六、人情、洒落本物(梅ごよみの類)七、伝奇物(八犬伝、神稲(しんとう)水滸伝)八、怪談物(四谷怪談、稲生(いのう)武太夫、鍋島猫騒動)九、教訓物(塩原太助の類)十、戯作(八笑人の類)此等、江戸時代の通俗小説類を一貫して見るのに、勿論当時の幕府の封建的支配の影響の下にあったためでもあるが、次のような諸点がそれ等の作品を通じての特徴として挙げられると思う...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...伊賀越えの供養(くよう)をしてみたいなあ」かの印籠鞘(いんろうざや)の武士は衆を顧みて腕をまくり立てる...
中里介山 「大菩薩峠」
...伊勢から伊賀越えをする時に見物致しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...西は丹波カラサキ口東は伊賀越えカラサキ口和田の岬の左手(ゆんで)より追々つづく数多(あまた)の兵船(ひょうせん)眼鏡に吸いつけられていた駒井甚三郎が...
中里介山 「大菩薩峠」
...半二と加作の『伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)』岡崎の段の初めに「世の中の...
南方熊楠 「十二支考」
...伊賀越えの間道をいそぎ...
吉川英治 「新書太閤記」
...一例として近松半二(ちかまつはんじ)作『伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)』をあげよう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...歌舞伎劇の演ずる戯曲は必ずしも『伊賀越道中双六』のようにあくどいものばかりではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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