...彼は仰山の知識を持っている...
...彼女はその問題に対して仰山の意見を述べた...
...この山は仰山と呼ばれている...
...彼の努力は仰山のものだった...
...その建物は仰山の高さだ...
...ことさらに仰山なしかめつらをするのであつた...
太宰治 「猿面冠者」
...なにを仰山にさわぎたてるかこのバカものめ! といわんばっかりに...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...自分は仰山の女の中でも人に羨(うらや)ましがられる器量持ってながら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...感動した仰山(ぎょうさん)な祝杯を挙げた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...惣太の挙動があまり仰山なので...
中里介山 「大菩薩峠」
...百八十四米友は仰山な驚き方をしたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...之(これ)に反(はん)して主人(しゆじん)の仰山(ぎやうさん)らしく大(おほ)きな拳骨(げんこつ)が...
夏目漱石 「門」
...漆桶(しっつう)を抜くがごとく痛快なる悟りを得て歓天喜地(かんてんきち)の至境に達したのさ」あまり迷亭の言葉が仰山(ぎょうさん)なので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...連(つ)れ立(だ)ちて團子屋(だんごや)の前(まへ)を過(す)ぎるに頓馬(とんま)は店(みせ)より聲(こゑ)をかけてお中(なか)が宜(よろ)しう御座(ござ)いますと仰山(げうさん)な言葉(ことば)を聞(き)くより美登利(みどり)は泣(な)きたいやうな顏(かほ)つきして...
樋口一葉 「たけくらべ」
...」一刻前と正反対な心で私は仰山にもそれを手に取つて賞讚しました...
牧野信一 「砂浜」
...仰山に膝を叩いて...
牧野信一 「蝉」
...守夫さん――」と仰山に眼を視張つて...
牧野信一 「南風譜」
...仰山に眼を見張りました...
牧野信一 「晩春の健康」
...「なんですえ! こんな仰山(ぎょうさん)な白洲へ私を曳き出しても...
吉川英治 「大岡越前」
...仰山(ぎょうさん)ともいえるほどだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...……筑前(ちくぜん)どのでおわしたか」僧は振向くなり仰山すぎるくらいな表情を示した...
吉川英治 「新書太閤記」
...仰山(ぎょうさん)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...君主さま」宣教師は、仰山に表情して、最大な敬意と不意の愕(おどろ)きを、こもごもに示した...
吉川英治 「新書太閤記」
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