...彼は仰山の知識を持っている...
...彼女はその問題に対して仰山の意見を述べた...
...この山は仰山と呼ばれている...
...彼の努力は仰山のものだった...
...その建物は仰山の高さだ...
...二人の聴手(ききて)がからからと仰山に笑うと...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...「京都市何々法律事務所事務員小村何某(なにがし)」と仰山に書いている...
近松秋江 「狂乱」
...極めて平凡な問題に仰山らしい言葉づかいをしたので...
津田左右吉 「芸術と社会」
...冬ならば幾枚もかさねた寐巻があんかにかかつて湯気のたつほど温まつてるのを仰山な様子をしてふうふう吹きながら痩せた身体にほつこりと纏つてくれる...
中勘助 「銀の匙」
...そのあまりに仰山な鼻血の出様に...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまり仰山でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...娘を売って馬を買いましたんでございます」道庵は仰山に驚いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...頬かむりの奴は仰山らしく押える真似(まね)をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...「有難え――」と仰山(ぎょうさん)らしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...三公が仰山らしくあわてて...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし仰山(ぎょうさん)に何事かと聞くのは不見識である...
夏目漱石 「虞美人草」
...おびき出すという彼の言葉が自分には仰山(ぎょうさん)でかつ滑稽(こっけい)に聞えた...
夏目漱石 「行人」
...あんな仰山な手真似なんてして何か話してゐるぢやないの――」「さうだ...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...――もうどんな仰山な真似をしたところで徒らに道子の冷笑を買ふばかりだ...
牧野信一 「爪」
...仰山に眼を見張りました...
牧野信一 「晩春の健康」
...斯んな途方もない、斯んな仰山な、加けに厭に意味あり気な――何といふ馬鹿々々しいことだらうと私は苛立つたが、不図彼が私の面上に注いでゐる凝然たる視線に気づくと、わけもなく抗し難いきつさきに似たものに貫かれて、もう言葉もなくなつてゐた...
牧野信一 「病状」
...「どうも、仰山だな、信長のやることは少し……」若い奈良法師たちのうわさを聞くと、そういう者もあるし、またこういう者もあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...また仰山(きょうざん)の弟子妙信尼(みょうしんに)がいかに十七僧に痛棒を喰らわせたかを語った...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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