...彼は仰山の知識を持っている...
...彼女はその問題に対して仰山の意見を述べた...
...この山は仰山と呼ばれている...
...彼の努力は仰山のものだった...
...その建物は仰山の高さだ...
...如何にも仰山な前提を書き飛ばした...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...ことさらに仰山なしかめつらをするのであった...
太宰治 「猿面冠者」
...佐助は何という意気地なしぞ男の癖(くせ)に些細(ささい)なことに怺(こら)え性(しょう)もなく声を立てて泣く故(ゆえ)にさも仰山(ぎょうさん)らしく聞えお蔭(かげ)で私が叱られた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ないどころか、まだ仰山あって、あの娘はそんな病気になる……親一人、子ひとりの私の身になったら、あんたはん、泣くに泣かりゃしまへんがな...
近松秋江 「狂乱」
...俘虜というと仰山だが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一順みせびらかせば 御機嫌よう をいつて寐間にはひり伯母さんの仰山な絵ときをききながらさんざ見かへしてから枕もとにおいてねる...
中勘助 「銀の匙」
...大丈夫でございます」市五郎はそこへ仰山(ぎょうさん)らしく保証をおいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...さりとは仰山らしい人だかり...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうか佐渡は仰山稻が出來たと大きな聲で小柄な男がいつた...
長塚節 「佐渡が島」
...「こんど来るときはもっと仰山(ぎょうさん)弾けるようにして来て...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...ブルブルツ!」と宮部は仰山な身震ひをした...
牧野信一 「明るく・暗く」
...」「身振りばかりが仰山で...
牧野信一 「熱い砂の上」
...彼の顔を仰山に覗いて...
牧野信一 「鏡地獄」
...可成り仰山に感慨を含めた動作でパタリと日頃とは稍違ふ音をたてゝ閉ぢ...
牧野信一 「冬の風鈴」
...とでも云ふやうに更に仰山な渋ツ面を作つた...
牧野信一 「妄想患者」
...お初は仰山(ぎょうさん)そうに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...美(よ)う見ゆるゆえ」「まあ」――と仰山に...
吉川英治 「私本太平記」
...仰山(ぎょうさん)に笑い出した...
吉川英治 「新書太閤記」
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