...彼は仰山の知識を持っている...
...彼女はその問題に対して仰山の意見を述べた...
...この山は仰山と呼ばれている...
...彼の努力は仰山のものだった...
...その建物は仰山の高さだ...
...そう仰山なんじゃ無えが...
有島武郎 「かんかん虫」
...ちょいと貸したまえ」「イヤイヤイヤイヤ」と大辻は仰山(ぎょうさん)にその手を払いのけた...
海野十三 「地中魔」
...仰山(ぎょうさん)な用だのう」裏口から二...
橘外男 「仁王門」
...「京都市何々法律事務所事務員小村何某(なにがし)」と仰山に書いている...
近松秋江 「狂乱」
...俘虜というと仰山だが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私がまじめに「もうこのせつではあまりそういうことはありません」といったら感にたえぬらしく仰山(ぎょうさん)にうなずいて「天子様がおとめになりますかな」といった...
中勘助 「島守」
...しかく仰山に「あっ!」と言って舌を捲いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...また今朝新潟の市へぶらつと行つて見たら此も仰山安いから此れだけ買うて來たといひながらまた風呂敷包から疵の入つた梨を引き出して皮の儘むしや/\と噛る...
長塚節 「佐渡が島」
...人迹稀(じんせきまれ)な寒村の百姓家にしばらく蝸牛(かぎゅう)の庵(いおり)を結んでいたのです……」「人迹の稀なはあんまり大袈裟(おおげさ)だね」と主人が抗議を申し込むと「蝸牛の庵も仰山(ぎょうさん)だよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あんな仰山な手真似なんてして何か話してゐるぢやないの――」「さうだ...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...からかはれたことを打忘れて仰山に湯槽から飛びあがつた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...あの甚太郎が自分のおさらひの会の立看板か何かを仰山に担いで来て...
牧野信一 「歌へる日まで」
...仰山に坐り直して眼を瞑つたりした...
牧野信一 「鏡地獄」
...ワツシヨイと仰山な掛声をしながら...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...」と老母はそれと見て取つて仰山(ぎやうさん)に遮(さへぎ)つても駄目だつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...仰山に毒々しくなって行くのは止むを得ないであろう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...わざと仰山な地だんだ踏んで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ちと仰山な人数になる...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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