...と莞爾(にっこり)して仰せある...
泉鏡花 「婦系図」
...そこでスサノヲの命がその老翁に「これがあなたの女(むすめ)さんならばわたしにくれませんか」と仰せになつたところ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...仰せられました」「何?」侍は...
直木三十五 「南国太平記」
...調所殿の仰せの通り...
直木三十五 「南国太平記」
...陪席(ばいせき)を仰せつかっている村田も...
中里介山 「大菩薩峠」
...古手の嬉しがらせに仰せを惶(かしこ)みて御別莊に御機嫌をうかゞふまでの耻はさらさじ...
一葉 「暗夜」
...手紙なり何なりと御用を仰せつけ下さればそう致します...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...逢いたがっておいでになった顔をそこでよく見るがいい」と法皇は仰せられて目をおふきになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...特別なお気持ちで仰せられるとも聞かず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮は恨みごとをいろいろと仰せられた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その者が御前にまかり出ると、早くもその心騒ぎのために顔の色青ざめ、わなわなと震えているのを御覧になりながら、こう仰せられた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...明禅(みょうぜん)法印の常の仰せに...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いかなる罪科を仰せつけられても満足である...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この上は改めて君より春日殿へ再び試合直しを仰せつけあるが宜しかろうと存じまする……」と作左衛門が善後の処置を建策しているところへ...
吉川英治 「剣難女難」
...総兵都督へその由を仰せつけられ...
吉川英治 「三国志」
...「いらざることを仰せあるものだ...
吉川英治 「私本太平記」
...――おぬしらの考えはどうだ?」「どうと仰せられるのは」「こよいの恥をだ! ――蜂須賀の一族として雪(すす)がずばなるまいが」四人はまた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――心得ぬ仰せ...
吉川英治 「新書太閤記」
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