...検覈(けんかく)することを...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...なおかつそれに対して厳密なる検覈(けんかく)を加えずにいるところから来ているのである...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...此等の学説を、比較検覈して、勉めて公平着実の眼を以て、その何れを取り、何れを捨つ可きや、甲の説は何れの程度まで参酌す可きや、乙の論は如何なる点に於て、不適当なるやを、判別するを要す...
高木敏雄 「比較神話学」
...旧辞を討覈して、偽を削して実を定め、後葉に流えんと欲すと見え、『古語拾遺』にも亦た云う、書契以来、古を談ずるを好まず、浮華競与りて、還って旧老を嗤る...
高木敏雄 「比較神話学」
...吾人をして少しく之れを覈(けんかく)する所あらしめよ...
綱島梁川 「国民性と文学」
...彼はあらゆる方面から自分を検覈(けんかく)してみた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...(B)民俗学的の考覈(こうかく)としては柳田国男先生の「郷土研究」第三巻に収めたもの...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...未充分なる商覈を經たりといふにあらざれば...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...因て予は今此二宗の場合から歸納して得た結果を査覈するに他の三宗の例を以てせむと欲するのである...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...之を除きて査覈の良法あらざるべければなり...
原勝郎 「貢院の春」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...他は自己の及ばざる所に向つて研覈(けんかく)せよ...
正岡子規 「俳諧大要」
...後世の学者が一向気に留めなんだから何の増補研覈(けんかく)するところなかった...
南方熊楠 「十二支考」
...今日の科学精覈(せいかく)なるを以てしても...
南方熊楠 「十二支考」
...肴覈仁義之林藪」から出てゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今先祖書を得た上はこれを覆覈(ふくかく)して見なくてはならない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...高津二学士の如き)多しと雖も未だ此の如き精覈(せいかく)なる批評眼を見る能はざるなり...
山路愛山 「明治文学史」
...現在では幕府政治の検覈(けんかく)にまではいって来ている...
山本周五郎 「菊屋敷」
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