...仮の館(やかた)に催された...
泉鏡花 「歌行燈」
...急いでそのお空骸(なきがら)を仮のお宮へお移し申しました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...仮の宿――この仮の字は日本語だと...
高見順 「いやな感じ」
...思ひかへせば桐の花揚場のかしに匂ふころわが家の倉の軒下に来て巣をつくる仮の宿雛を育てゝもろともに南をさしてかへり行く...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...わしが屋敷といっても仮の宿じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この聖(ひじり)は由々しき虚仮の人であった...
中里介山 「法然行伝」
...蒼白い月光が隈なく羅(うすもの)を敷たように仮の寝所(ふしど)を照して...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...激しい労働の疲れで、熟睡を盗んでゐる者の、仮の寝姿は、わずかに廊下のランプに明るんでゐる障子の内で蒲団の山々の合間に、恰度「波の戯れ」と題するベツクリンの作画に見るかのやうな怪奇美に溢れてゐた...
牧野信一 「熱海線私語」
...自分らの頭の上は仮の桟敷(さじき)で...
正岡子規 「病」
...ただ仮の世の相であるから宮も藁屋(わらや)も同じことという歌が思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その中に昔の斎院の御禊(みそぎ)の日に大将の仮の随身になって従って出た蔵人(くろうど)を兼ねた右近衛将曹(うこんえしょうそう)は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほんの幕のような物を引きまわして仮の御禊場(みそぎば)を作り...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それも仮の物であったから袋くらいに皆詰めてすでに運ばせてしまったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...娘にふさという仮の名を付けた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...仮の獄舎(ひとや)へ移しておくなら...
吉川英治 「三国志」
...ここは旅先の仮の宿所だ...
吉川英治 「私本太平記」
...はやくも仮の政庁にたって諸政や軍務にたずさわっておられたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...ここの仮の兵舎は...
吉川英治 「源頼朝」
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