...村はずれの辻堂などを仮の住居(すまい)として...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...一時仮の姿をしてゐて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...遺骸(むくろ)を奉じて埠頭(ふとう)を去る三哩(マイル)なるパセパンシャンの丘巓(きゅうてん)に仮の野辺送りをし...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...急いでそのお空骸(なきがら)を仮のお宮へお移し申しました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...甲府のまちはずれに仮の住居をいとなみ...
太宰治 「春昼」
...激しい労働の疲れで、熟睡を盗んでゐる者の、仮の寝姿は、わずかに廊下のランプに明るんでゐる障子の内で蒲団の山々の合間に、恰度「波の戯れ」と題するベツクリンの作画に見るかのやうな怪奇美に溢れてゐた...
牧野信一 「熱海線私語」
...表題は仮のものである...
牧野信一 「早春のひところ」
...地震後に仮のつもりで寄せ集めの古木で建て直したらしい...
牧野信一 「毒気」
...仮の宿とは承知しながらも...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...ほんの幕のような物を引きまわして仮の御禊場(みそぎば)を作り...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もしくは亡き人々の仮の姿とも見たので...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...仮の獄舎(ひとや)へ移しておくなら...
吉川英治 「三国志」
...……柳斎とは、仮の名...
吉川英治 「私本太平記」
...あわてて仮のむしろの御座を...
吉川英治 「私本太平記」
...仮の税物収納所をおいていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとまず仮の床几(しょうぎ)をすえ...
吉川英治 「私本太平記」
...こういう人々の種々(さまざま)な仮の相(すがた)が...
吉川英治 「親鸞」
...無可とは、武蔵が、仮の名であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??