...他領から移り住む者を許さなかつたし...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一定の専門領域からもっと広い一般の他領域に踏み出す生活態度のことをディレッタンティズムといっているのであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...又他領域の文化乃至イデオロギーから切り離して取り扱うことは許されなかった...
戸坂潤 「辞典」
...そこでふところが寂しくなると、人に足もとを見られるようになる」そろそろ、道庵の返事が脱線しかけたのを、僧形の同職はさあらぬ体(てい)にもてなして、「何しろ大公儀にしても、われわれにしても、暮し向きは財政が元でございますからなあ、そこで天保の改革の時に水野越前守殿が……何といっても、あのくらいの豪傑でございますから、早くもこの木曾の森林に眼をつけてしまいました」「なるほど」「尤も、それとても越前守殿が眼をつけたというわけではごわせんが、しかるべく建議をしたものがあるんでございましてな」「何といってね」「尾州領のあの木曾山を三年間、幕府へお借上げになりますならば、当時幕府の財政も充分に整理ができる見込みだと、こうそれ、越前守殿に吹込んだものがあるんでございますな」「よけいなことを吹込みやがったね」「尾州家にとってはよけいなことですが、幕府の財政整理のためには、無類の妙案なんでございましょう、越前守殿ほどの鋭敏な政治家が、それをなるほどと思召(おぼしめ)さないわけにはゆきません」「なるほどと思ったってお前、親藩とはいえ、他領ではないか、どうなるものか」「しかし、時勢が時勢でございますからなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから他領他国へ――或いは天涯地角へ逃げ走る――ということが順序になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...他領他国へ逃げ走らんがために...
中里介山 「大菩薩峠」
...他領他国を目的とする...
中里介山 「大菩薩峠」
...やむを得ず他領へ出奔せんとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...息をつきかねて他領へ逃げだすので...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...宿送りも他領のようにし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...布令を発して他領に出すことを停止し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...他領へ逃げ去っているだろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...ばかに他領者(たりょうもの)の入国を嫌って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...他領の郷士(ごうし)とも違い...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...他領の者を入れぬという...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...他領者禁制(たりょうものきんせい)の関をくぐって忍びこむ命がけの探索...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...他領の者を入れぬが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...島原から一里の他領に属する二人の青年武士が説教を聞きに来たのであったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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