...店を仕舞うがいいや」お島は自暴(やけ)に言いすてて...
徳田秋声 「あらくれ」
...当分仕舞うた家へ逼塞(ひつそく)することになつた...
徳田秋声 「のらもの」
...仕事を仕舞うと共にあの場所を立去ることは当然なのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...外国の貿易をする商人さえ店を仕舞うと云うのであるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...屋敷の若者等が斬(きっ)て仕舞うと云うので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...売り飛ばして仕舞うて魂胆なんだよ...
牧野信一 「創作生活にて」
...気味が悪いから鶏に投げてやると黄いコーチンが一口でたべて仕舞う...
宮本百合子 「秋風」
...実際困って仕舞うなあ...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...と鼻をならして聞いて居たお金は話が仕舞うか...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...お前の様な世間知らずはじきだまされて仕舞う...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...養子なんて云う大切な事をそうじきにさっさと片づけて仕舞うなんてね...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...来た時の通りな装りをして足の下に隠れて仕舞う様な籐表ての駒下駄を履いて固く成ってついて行く様子を見送って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...今の内なら理屈の付かない事もないから帰して仕舞う方も好いかと思ったりしたけれ共...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...そうしてやっと謡って仕舞うと...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...後で仕舞うほどに」小机の側に灯を掲(かか)げて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...廻り切って仕舞うまで前方は...
蘭郁二郎 「鉄路」
...つと眼を伏せて仕舞う彼だった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...又静かに戻して仕舞うと...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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