...当分仕舞うた家へ逼塞(ひつそく)することになつた...
徳田秋声 「のらもの」
...名誉も信用も忽ち去つて仕舞うのが必然だ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...おなか (頭を下げて銭を仕舞う)政吉 (未練を深く持ち...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...爾(そ)うするとその辺の店はバタ/\片付けて戸を締めて仕舞うて寂(ひっそ)りとなる...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...併(しか)し明日の晩此処(ここ)に見世を出すと打殺(ころ)して仕舞うぞ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...屋敷の若者等が斬(きっ)て仕舞うと云うので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...出来たその人足を横合から取られて仕舞う...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「いつそこの森をも逃げ出して仕舞うか...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...その若人のするほどにも思われなければ又する勢ももう失せて仕舞うたのじゃ――が年若い血のもえる人達はようする力をもってじゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...笑うだけ笑って仕舞うと...
宮本百合子 「或る日」
...金臭くなって仕舞うた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...「ですもの知らない人はまさか伯母さんがと思うからほんとだと思って仕舞うじゃあないの...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...四五日もすれば又その記憶から薄らいで仕舞うものと思って居た子は...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...その心などは人間にはきっぱり分りきって仕舞うものではあるまい...
宮本百合子 「悲しめる心」
...吾輩の靴を大急ぎで下駄箱に仕舞うのを尻目に見ながら堂々と応接間に這入った...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...店を仕舞う...
吉川英治 「新・水滸伝」
...後で仕舞うほどに」小机の側に灯を掲(かか)げて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この事件は迷宮入りになって仕舞うに違いない...
蘭郁二郎 「足の裏」
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