...しまいにはその退屈のために世界中が窒息して亡びて仕舞うかも知れません...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...名誉も信用も忽ち去つて仕舞うのが必然だ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...投機を手仕舞うこと...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...仕舞おうかと思うとったんじゃ」「一時に仕舞うのは...
火野葦平 「花と龍」
...なぜ迎へに出なかつたのかと主人が馬車を仕舞うとしてゐた馭者を叱かつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...併(しか)し明日の晩此処(ここ)に見世を出すと打殺(ころ)して仕舞うぞ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...到頭(とうとう)仕舞(しまい)には洋書を読むことを罷(や)めて仕舞うて攘夷論でも唱えたらば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私も遂(つい)に断念して仕舞うて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...すっかり飾って仕舞うと三時近い...
宮本百合子 「秋風」
...影を潜めて仕舞うだろう...
宮本百合子 「アワァビット」
...打ち様によって死んで仕舞う位だからきっと...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...好い食いものになって仕舞うよ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...来た時の通りな装りをして足の下に隠れて仕舞う様な籐表ての駒下駄を履いて固く成ってついて行く様子を見送って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...その心などは人間にはきっぱり分りきって仕舞うものではあるまい...
宮本百合子 「悲しめる心」
...それをふところに仕舞うと...
吉川英治 「私本太平記」
...それを筆写して肌身にふかく仕舞う者もあった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...悉(ことごと)く振り棄てられて仕舞うのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...きっとなくなって仕舞うわ――...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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