...名誉も信用も忽ち去つて仕舞うのが必然だ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これが仕舞うと非常に寂しくなった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「忌(いや)になって仕舞うな」ということなのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...身代が滅茶滅茶になって仕舞うと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...併(しか)し明日の晩此処(ここ)に見世を出すと打殺(ころ)して仕舞うぞ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...全く仕舞う時節が有るだろうと思ったね...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...「いつそこの森をも逃げ出して仕舞うか...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...かおのしわがすぐ枯らして仕舞うワ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...その若人のするほどにも思われなければ又する勢ももう失せて仕舞うたのじゃ――が年若い血のもえる人達はようする力をもってじゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...気まずく寝て仕舞うのが定だった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...今の内なら理屈の付かない事もないから帰して仕舞う方も好いかと思ったりしたけれ共...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...けれ共若しそれがきたならしい子だったら只もう不愉快な感ばかりになって仕舞う...
宮本百合子 「悲しめる心」
...お前を見思い切れずに 再 見なおし終には 牽かれて その前に腰を下して仕舞う...
宮本百合子 「五月の空」
...そうして又何というお手の冴えよう……私は髪の毛を引き締められるようにゾッと致しましたよ……」と感激にふるえるような声で云いつつ未亡人は立ち上って洋酒の瓶を仕舞うと又座に帰ったが...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...屑屋同様になって店を仕舞うという有様であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...それを筆写して肌身にふかく仕舞う者もあった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...つと眼を伏せて仕舞う彼だった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...悉(ことごと)く振り棄てられて仕舞うのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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