...しまいにはその退屈のために世界中が窒息して亡びて仕舞うかも知れません...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...あれにはまた弱って仕舞うねえ」と母様は低い声で仰言ったけれど...
竹久夢二 「少年・春」
...泣く児が泣くことをやめる!中流以上の仕舞うた屋で...
種田山頭火 「行乞記」
...蚊帳(かや)を仕舞う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一ぺんにお前達は粉々になって飛んで仕舞うよ...
野村胡堂 「死の予告」
...身代が滅茶滅茶になって仕舞うと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だからこんなものは颯々(さっさ)と片付けて仕舞うが宜(よろ)しい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その若人のするほどにも思われなければ又する勢ももう失せて仕舞うたのじゃ――が年若い血のもえる人達はようする力をもってじゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...一冊本を読めば大抵の時は何かもうすっかり心の底まで感激して仕舞う様な事が有って...
宮本百合子 「動かされないと云う事」
...はかない生をつづけて行かなければならないと云う事を思うと栄蔵の胸は堅(かた)くなって仕舞う...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...クルクルクルクルと読んで仕舞うと...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...すぐ隠居はんに祭りこまれて仕舞うさかい...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...お昼を仕舞うと先((ママ))ぐ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...若し彼の家で他の人でも頼んだら皆ばれて仕舞うのに...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...来た時の通りな装りをして足の下に隠れて仕舞う様な籐表ての駒下駄を履いて固く成ってついて行く様子を見送って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...吾輩の靴を大急ぎで下駄箱に仕舞うのを尻目に見ながら堂々と応接間に這入った...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...お引っ越しですか』『御不用なお道具を蔵(くら)へ仕舞うのだよ』『嘘ばかり云っている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...後で仕舞うほどに」小机の側に灯を掲(かか)げて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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