...お仕舞いにはまるで鳴門(なると)の渦巻のようになり...
海野十三 「火葬国風景」
...埼玉縣では村民が買收は怪しからぬと云ふので跳付けて仕舞いましたが...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...とうとう仕舞いに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...昔読んだ本もとうの昔に郷里の家のどこかに仕舞い込まれたきり見たことがない...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...日が暮れると共に仕事を仕舞い...
中里介山 「大菩薩峠」
...仕舞いっ放しでは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...夜食のお仕舞いを済ますと叔母は呑込み顔に出て行ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...然しジェラルド太守は其那時には何とかかとか云って彼女を去らせて仕舞います...
宮本百合子訳 「二つの短い話」
...自分も酒が好(すき)だから颯々(さっさつ)と酒を呑で飯(めし)を喰(くっ)て押入(おしいれ)に這入(はいっ)て仕舞い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そういう方針でおやりなさい」問答はそれでお仕舞いであった...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...飾ったものなんかさっさと仕舞い込んで仕舞う...
宮本百合子 「秋風」
...それから仕舞いを少しばかり...
三好十郎 「斬られの仙太」
...潔く罰を受けて仕舞いましょうよ...
横光利一 「旅愁」
...では何処へお仕舞いなさいましたので」「誰も気がつかぬ所だ」「――と申すと...
吉川英治 「江戸三国志」
...ついに浮かばれず仕舞いです...
吉川英治 「随筆 新平家」
...仕舞い忘れるやつがあるかっ...
吉川英治 「松のや露八」
...私は袖も通さずつい仕舞い込んでしまったものであったろう...
吉川英治 「紋付を着るの記」
...この方の金策はついにさいごまでどうにもならず仕舞いであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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