...もの仕舞い際になると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お仕舞いまで申しあげます...
太宰治 「虚構の春」
...それを長火鉢の引出しに仕舞い込んで笑いながら言う...
太宰治 「斜陽」
...それも仕舞いなされ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...富士の山仕舞いの日に木花咲耶姫(このはなさくやひめ)へお礼のために...
太宰治 「服装に就いて」
...仕舞いには王女殿下も出て見えられましたがな...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...お仕舞いになるのを待っていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...その後この疑問を遙々(はるばる)日本へ持って帰って仕舞い込んで忘れていた...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...最後まで知らず仕舞いにすんでしまったことであろう...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...全く嫌になって仕舞いましたワ...
野村胡堂 「流行作家の死」
...食べて仕舞い度い程しおらしい離されない人だと思って見入って居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...切角自分も思って仕始めた事だからどうしてもまとめて仕舞い度いとは申して居りますんですからね...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...土蔵(おくら)の奥に仕舞い込んで御座ったんでげしょう...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...それを懐中(ふところ)へ仕舞いながら...
吉川英治 「私本太平記」
...そっくり仕舞いこんである」すると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...道ばたで籠(かご)を仕舞いかけていた物売り男の背を一つポンと叩いて耳もとへささやいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...平家の庁(ちょう)の威光をかさに着て、いかにも、小生意気(こなまいき)らしい町隠密の少年は、鞭で、大地をたたきながら、「おのれは今、――富者も餓鬼、――貧者も餓鬼、――そして、雲上は政権(まつり)の争奪と、逸楽の妖雲におおわれていると」「ははは……人の話は、仕舞いまで聞け、それは、昨日(きのう)の源氏の世をいうたのだ...
吉川英治 「親鸞」
...分らず仕舞いである...
吉川英治 「平の将門」
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