...出て行って挨拶をする機会を延引させる気持もあったが...
梅崎春生 「狂い凧」
...すぐ憂鬱そうに言葉を続けた「廟議は二つの鬼に食われている――延引策と不安定の二つの鬼です...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...初産のことなので多少延引することは免れないらしいのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...延引の手紙を二通認めて...
種田山頭火 「其中日記」
...つい延引(のびのび)になってしまった...
徳田秋声 「新世帯」
...この時江戸評議の延引や...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...二月は人心不安のため将軍日光社参延引を令し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たうとう四代將軍家綱が豫定された日光參詣の日取まで延引して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その延引したのにすこぶる不平であった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...実際みじめな生を延引して...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...いまごろまで呼出しを延引したこともあり...
三好十郎 「斬られの仙太」
...先書状延引御断旁(かた/″\)早々申上残候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「御発駕も廿一日之処御延引、廿三日も御延引、未だ日限被仰出無之候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...出帆之処船都合に而延引...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御発駕御延引相成候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夜汐(よしほ)に延引之由...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先は幸便不取敢乍延引先般之御礼兼如此候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それはこの戦いが延引すると...
吉川英治 「三国志」
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