...同君が出版延引した言訳を...
伊波普猷 「「古琉球」改版に際して」
...そして永年延引のおわびには非常なる力作をお納め申し上げねば相すまぬと心に存じました...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...「延引(のっぴき)ならない仕事がありましたので...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ふみたば」
...さては何かの事情で延引したのだらう...
種田山頭火 「其中日記」
...以前厄介になつた晉國が煙たさ故の・故意の延引なのだから...
中島敦 「盈虚」
...以前厄介になった晋国が煙たさ故の・故意の延引なのだから...
中島敦 「盈虚」
...二月は人心不安のため将軍日光社参延引を令し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二月は人心不安の爲將軍日光社參延引(しやうぐんにつくわうしやさんえんいん)を令し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その都度御返事申し上ぐべきところ延引仕(つかまつ)り何とも申訳ございません...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...綾之助の引退は一ヶ年の後に延引(のば)された...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...兎(と)に角(かく)にこの戦争を暫(しばら)く延引(えんいん)して貰いたいと云う事を...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その曲が長い延引音のうちに終らうとする刹那...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...延引御断も無御坐候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...些(ちと)御時候中(ごじこうあたり)に而御延引に相成候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...普請取掛延引、明日より相始...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夜汐(よしほ)に延引之由...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これを延引しておいては...
吉川英治 「三国志」
...……とすると、十九日にもなるが、そう延引しては、ついに事の洩れる心配もあるが」――すると、そこへ、「見えられました...
吉川英治 「源頼朝」
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