...その隣室との間を仕切る壁には...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...札幌を一直線に南北に仕切る水道の一つ手前の横町だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...廊下を内庭から仕切るがらす戸を通して...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それよりも其の狭い中庭の一方を仕切る土蔵の白壁を背景にして...
岩本素白 「雨の宿」
...すぐ隣りの居間を仕切る境の帷をも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...何十畳敷きと云う大きな部屋を仕切るのが普通であったとすると...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...もっともそのスクリーンの周囲の同平面をふろしきやボール紙でともかくもふさいでしまって楽屋と見物席とを仕切るほうがなかなかの仕事ではあった...
寺田寅彦 「映画時代」
...余の枕元は隣の間を仕切る襖(ふすま)で半(なかば)塞(ふさ)いであった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...細い路を窮屈に両側から仕切る家はことごとく黒い...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...細い路を窮屈に兩側から仕切る家は悉く黒い...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...仕切る硝子(ガラス)は透(す)き通りながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...仕切る枠(わく)が自然の景物の粋(すい)をあつめて成るがために...
夏目漱石 「虞美人草」
...幽冥(ゆうめい)を仕切る縁(ふち)は黒である...
夏目漱石 「虞美人草」
...邸を取り仕切る女主人としては...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...食堂と台所を仕切る四角い空間には庭に向かって開け放たれたドアがあって...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...原初的言語と派生的言語を弁で仕切るのが好きな連中が...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...おしつけがましく取り仕切る癖があるのは...
久生十蘭 「ひどい煙」
...会見を取り仕切る典礼官によれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
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