...奥の間と次の間との仕切りには衝立(ついたて)が立てゝあって...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...且その仕切りにはいずれも厚い杉の板戸が用いられ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...仕切りの籬(かき)に咲(え)む茶山花(さざんか)の香(かおり)ほのかに...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...」仕切りの壁は非常に薄かったので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...薄い仕切りがセシルの寝室を隔ててるきりだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうして蒲団のまん中に白い長い仕切りをこしらえた...
夏目漱石 「三四郎」
...玄関の仕切りに立てて...
夏目漱石 「門」
...さつきから隣の仕切りの部屋のテエブルに一人凭て...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...Kは急いで仕切り部屋へもどった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...しかし直ぐに向うの草地(くさち)から私の家の小さな庭へ這入る仕切りの小門の傍に聞えた微(かす)かな物音が私を見上げさせた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その道から一々の別荘へなんの仕切りもなしに段々路がついているので...
堀辰雄 「晩夏」
...食堂との仕切りに一対の青銅製の装飾門があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...この中仕切りに、前場の望楼にありたると同じ、ただし、もっとずっと大きな札荅蘭(ジャダラン)族の旗、黄色地に白と赤の星月の旗が、壁掛けのごとく懸けてある...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...口のうちに癇癪を噛み殺しながら仕切りにぶつぶつ小言を吐いてゐる模様だつたが...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...うしろの仕切りがまるでなくて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...幕のようなもので座敷の仕切りをして済ませていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...吾も吾もと仕切りの柵を越えて...
夢野久作 「暗黒公使」
...ガラリと仕切りを開ける...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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