...相島は仕切りの襖を締めて廊下に出て...
有島武郎 「半日」
...要するにたゞ清楚な木材と清楚な壁とを以て一つの凹んだ空間を仕切り...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...部屋と部屋との間仕切りの所に立っているのが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...且その仕切りにはいずれも厚い杉の板戸が用いられ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...仕切り板のむこうになっている自分の部屋で...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...さつきから隣の仕切りの部屋のテエブルに一人凭て...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...座席から立ってガラスの中仕切りをあけ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...われわれはテックスの間仕切りに凭れて聞いていた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...いろんな仕切りがあって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この名刺差しには三つ四つの仕切りがあって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...きれいに仕切りをつけろと云うのである...
本庄陸男 「石狩川」
...口のうちに癇癪を噛み殺しながら仕切りにぶつぶつ小言を吐いてゐる模様だつたが...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...町並の看板のように生真面目であるそして彼等はドルメンの淫売窟えぞろ/″\入って行く傍の板壁には次の青札が懸っている――健康第一!彼等は出来るだけずぼらに臓腑のめん/\の仕切りえ腰掛け...
槇村浩 「京都帝国大学(十四行詩)」
...家の中の台所から茶の間へ入る仕切りのところやお恭ちゃんの部屋へ入る三畳の障子を内からの錠をつけます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...許しもなく仕切り竹を踏み破ってこれへ参るとは不作法千万」「ゆるさっしゃい...
吉川英治 「剣難女難」
...その念入りな仕切りのわりに...
吉川英治 「新書太閤記」
...竹の仕切り越しに手をのばして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その仕切りの幕を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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