...僕は淑良なる婦女子のやうに知つてゐる事まで知らない顏をする程謙遜でこそないけれども...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...老(おい)の杖運びて果す墓参り十一月八日 丹波竹田、西山謙三宅...
高浜虚子 「六百句」
...お茶でもさしあげましょう」謙作は時間のことは心配しなかったが...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...抜いて地べたへ落してください」謙蔵はみょうなことを云う女だと思って耳をたてた...
田中貢太郎 「指環」
...同情よりも寧ろ多くの自覚的謙譲あり...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...疑いもなく伯父の自己謙遜(けんそん)と見られる言葉にほんの少しでも異を立てることをやらないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...謙遜せんでもいい...
火野葦平 「花と龍」
...夫に対するに顔色言葉遣ひ慇懃に謙(へりくだ)り和順なるべし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...謙遜野ならず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其人温厚謙恪(そのひとはをんこうけんかく)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...謙遜でも反語でもまたカムフラージュでもあるらしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よき器物には謙遜(けんそん)の美があるではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...謙譲の徳が現れているではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...」異才の弟子の能力に高田も謙遜(けんそん)した表情で...
横光利一 「微笑」
...謙信に何の策もなきこと...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信がいった――支度を――という意味をである...
吉川英治 「上杉謙信」
...上杉家の古老の申し伝えという一書に依ると謙信は...
吉川英治 「上杉謙信」
...主君謙信のすがたを途中に見失ってしまい...
吉川英治 「上杉謙信」
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