...……」「君が? 謙遜家を気どるのはやめ給へ...
芥川龍之介 「河童」
...『謙助(私の名)さんすか?』と言つて...
石川啄木 「刑余の叔父」
...これで失礼いたします」謙作はそう云って体を起そうとした...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...この謙遜な申出を受けた...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...春琴を九天の高さに持ち上げ百歩も二百歩も謙(へりくだ)っていた佐助であるからかかる言葉をそのまま受け取る訳には行かないが...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...あわたゞしく東京で謙一と別れたくはなかつたのだ...
林芙美子 「就職」
...人びとがわたしのこんな謙虚さをほめるに価するものと考えてくれることさえ願っていました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「落ちついたようですね」おばあさまが美しい眼で長謙さんを見あげ...
久生十蘭 「だいこん」
...謙遜な心を十分に認めて欲しさも錯綜して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ベルリンの市民はこれ等の歓待に謙遜で礼儀正しく清潔で親切だ...
横光利一 「欧洲紀行」
...未(ま)だ東京で三年前に買つた儘(まゝ)のを被(かぶ)つて居る僕の帽も此(この)連中(れんぢゆう)の垢(あか)染(じ)みた鳥打帽や亀(ひゞ)裂(わ)れた山高帽(やまだかばう)に比べれば謙遜する必要は無かつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...謙信の率(ひき)いてゆく旌旗(せいき)は...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信の二太刀目が...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信が捨身の戦法に出て...
吉川英治 「上杉謙信」
...陶謙は特に、部下の張(ちょうがい)に五百の兵隊をつけて、「途中、間違いのないよう、お送り申しあげろ」と、いいつけた...
吉川英治 「三国志」
...道謙がやがて言った...
吉川英治 「私本太平記」
...(越後にはなお謙信の遺風がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...武田信玄と上杉謙信との対峙の形勢もほぼ出来上っている...
和辻哲郎 「鎖国」
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