...彼等の前に謙遜しようとは思はない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...謙譲の念からばかりでなく...
石川欣一 「可愛い山」
...」(沢田謙氏訳『第一原理』「世界大思想全集」四二八頁)これも分業が独占的階級的差別となつた原始的事例である...
石川三四郎 「社会的分業論」
...いやに謙遜(けんそん)をする...
海野十三 「地球要塞」
...居士がその親友として私に話した人の名前はあまり沢山なく、菊池謙二郎、秋山真之(さねゆき)、その他二、三の人であったが、同じ文学に携わる者としては夏目という名前がしばしば繰返された...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...謙作はへとへとになって黄昏(ゆうぐれ)の街路(とおり)を歩いていた...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...彼は自分の足りないのを知って謙譲であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...非常に謙遜である心と...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...謙遜とか慇懃とかよりはいっそう大切なものだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...脅えてしまうから」珠子さんが長謙さんの肩へ両手をかけて自分のほうへひきよせた...
久生十蘭 「だいこん」
...延原謙氏も探偵小説でないものが翻訳してみたいというような口吻を洩らしたことがある...
平林初之輔 「伊豆の国にて」
...自分の良人を深く深く愛し、謙遜に、恭々しく、出来るだけの努力でその愛を価値高い、純粋なものに浄化させて行き度いと希(こいねが)う自分は、最も計り難い、最も絶対な一大事として、愛する良人との死別ということをも考えずにはいられなく成ったのです...
宮本百合子 「偶感一語」
...筒井が坐ったまま謙遜(けんそん)に鶴を見送っていた落着きをこよない静かさに感じていた...
室生犀星 「津の国人」
...なぜならば、甲軍の方では、敵が車掛りに来たと察知したので、定則以上にも厳密な堅陣をもって押したのであるが、謙信はかねがね、(このたびこそ)と期していたことであり、その戦法も、常識にとらわるるなく、(一手切(てぎり)に戦って、勝敗を瞬時に決せん)とは、すでに諸大将や左右の旗本たちへも、断言していた方針であった...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信の勝目なりといっても誇張ではない...
吉川英治 「上杉謙信」
...上杉謙信のあやつる与党(よとう)の蠢動(しゅんどう)を殲滅(せんめつ)し尽すまでは...
吉川英治 「黒田如水」
...法然の謙譲な文書が来ているし...
吉川英治 「親鸞」
...謙信の日常生活を知ると共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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