...謙造の胸にある!」とじっと見詰(みつ)めると...
泉鏡花 「縁結び」
...手ほどきを見せていただきました」「御謙遜のお言葉でお察し申しますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...謙遜以上に謙遜してしまうことが...
中里介山 「大菩薩峠」
...さあどうぞ」「御謙遜では……恐れますから……どうか」主人は真赤(まっか)になって口をもごもご云わせている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...黒田謙をいきなりトッパーの役にふりかへちまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...寧ろ愚かしい謙遜に囚はれてゐたに相違ない...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...作家がより高い達成のために謙そんであるということは...
宮本百合子 「河上氏に答える」
...謙遜な心を十分に認めて欲しさも錯綜して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...此時余を助けしは今我同行の一人なる相澤謙吉なり...
森鴎外 「舞姫」
...その態度はやさしく謙遜であるとともに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼に銚子をさし傾けてくれた謙虚な気持ちなど...
横光利一 「旅愁」
...彼等は謙遜なる平和の中に名誉と廉直との情緒に包まれた団欒(だんらん)を形作つて居る家庭を成就した者ですから...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...之(これ)は不充分だ」などと一一(いち/\)謙遜する所なく自讃して聞かせた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その功はすべて他人に譲られたる謙虚の態度に至るまで...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...――みなに来いといえ」謙信の声であった...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信の顔に、月が白かった...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信はすでに、迷いなく、ここへ邁進(まいしん)して来つつあるのに信玄は、事態の直前に、味方の布陣を更(か)えなければならないという必要に――つまり後手(ごて)に立たされてしまったのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...さしも上杉謙信にすら...
吉川英治 「新書太閤記」
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