...)僕は旅先に送されてきた山本さんの謙虚な手紙にガクンとなつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...謙信、平氣にて通り過ぐ...
大町桂月 「石田堤」
...そしてまた私の心が微かに揺れている……謙遜な小さきまんりょうの実よ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...謙遜は暗黒と同じく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...謙譲を、作家にのみ要求し、作家は大いに恐縮し、卑屈なほどへりくだって、そうして読者は旦那(だんな)である...
太宰治 「一歩前進二歩退却」
...もつと謙遜になつたとき...
太宰治 「火の鳥」
...抜いて地べたへ落してください」謙蔵はみょうなことを云う女だと思って耳をたてた...
田中貢太郎 「指環」
...は謙遜な農家の友である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...なお恭謙譲の三者をもって最高の徳として考えている...
新渡戸稲造 「自警録」
...*56「表現は所詮自己を許容する量の多少のあらわれにすぎぬ」「誠実さは常に全き孤独の中にある」この箴言(しんげん)の前に、謙虚であろう...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...われわれは謙虚な態度で待たなければならないのです」Kは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その眼には謙遜(けんそん)な...
山本周五郎 「橋の下」
...これは自慢でも謙遜でもない...
横光利一 「汚ない家」
...謙信の統率する本隊は...
吉川英治 「上杉謙信」
...夢でも見たのではないか」「おらも、初めは、夢かと思いましたが、覗(のぞ)いてみると、大将の謙信が、小さな唐琴を、膝にのせて、弾いておりましたで、やっぱり夢でなかったと思いました」「覗いたとは? どこを」「篝(かがり)の燃えている本陣の内を」「そこで、謙信がただひとり、深夜、琴を弾じていたと申すか」「ひとりでございませぬ...
吉川英治 「上杉謙信」
...十太夫は謙遜とばかりとって容易にきき入れない...
吉川英治 「剣難女難」
...女帝孝謙も、僧侶政府の道鏡大臣も、ある日こうした物を踏んでいたのかとそぞろおもう...
吉川英治 「正倉院展を観る」
...謙信以来の武門の恥...
吉川英治 「無宿人国記」
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