...併し少數の謙遜なる自覺者を除けば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...此意味の謙遜を除いて眞正に人間に價する謙遜はある筈がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...」(沢田謙氏訳『第一原理』「世界大思想全集」四二八頁)これも分業が独占的階級的差別となつた原始的事例である...
石川三四郎 「社会的分業論」
...」と謙造は片頬(かたほ)を撫(な)でて...
泉鏡花 「縁結び」
...謙造は、その時はまださまでにも思わずに、「母様(おっかさん)の記念(かたみ)を見に行くんじゃないか、そんなに弱くっては仕方がない...
泉鏡花 「縁結び」
...しかし博士は謙遜(けんそん)されて申されます...
海野十三 「空襲葬送曲」
...あの女は、謙虚を知らない...
太宰治 「火の鳥」
...クラブの建物はいつか覗(のぞ)いてみた朝霞(あさか)村のなどに比べるとかなり謙遜な木造平家で...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...孫徳謙などは史通の説を誤りとしてゐるけれども...
内藤湖南 「支那目録學」
...御謙遜(ごけんそん)では恐れ入る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...先生の愛弟子であった本多謙三君と親しくしていたが...
三木清 「読書遍歴」
...降(くだ)って上杉謙信の幼名猿松...
南方熊楠 「十二支考」
...唯だ真率なる書生風にあらざれば謙抑なる紳士風を見た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...謙信公のお留守に際し...
吉川英治 「上杉謙信」
...けれど謙信は、そんな拠点などを遠くうしろに捨てて、この敵地深くへ、南下していたのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信の多感はなお微酔(びすい)をのこしているのか...
吉川英治 「上杉謙信」
...「余の者共はいかがいたした」謙信に訊かれて...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信の存在はなお北斗(ほくと)のような光芒(こうぼう)を燦(さん)として持っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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