...自分の原稿は絶対に他人に書かせぬ私が娘の道子に口述筆記をさせて問題の原稿を仕上げたうえ...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...あのモデルの方をお使ひになつた画は二枚ともお仕上げになつたやうでございます...
鈴木三重吉 「桑の実」
...また芸術ででもあつた松井須磨子自らの手で仕上げられなければならぬと言つておいた...
薄田泣菫 「茶話」
...この女優がある程度までは屹度この仕事を仕上げることが出来ると信じてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...というのは自分で仕上げたものを...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...仏師はその注文品を仕上げるのであるが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...洋行する迄に全部仕上げるのだと云って一日も休まず仕事部屋に通い...
谷崎潤一郎 「細雪」
...単に部分的にしかこの仕上げに参画出来ないわけである...
戸坂潤 「科学論」
...それが科学や哲学或いは文芸さえの知識又は認識の組織を通じて一つの纏った体系にまで仕上げられたという資格を有つこともある...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ガレノス等の手によって仕上げられたと見られている...
戸坂潤 「辞典」
...之をそのまま科学的に仕上げることは不適当だから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...実はまだ仕上げが出来ておりませんので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...毎日定役とせる物を仕上げてさて二時間位は罷役(ひえき)より前にわが監房に帰り...
福田英子 「妾の半生涯」
...仕上げの済んだ面を...
牧野信一 「鬼涙村」
...赤褐の色調で仕上げられた立派な写真で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...そのまま一気に仕上げてしまう...
柳宗悦 「全羅紀行」
...白タイル仕上げのプールがあるのは悪くないよ...
山本周五郎 「季節のない街」
...それは主人が私たちの仕上げた製作品とひき換えに受け取って来た金額全部を帰りの途に落してしまったことである...
横光利一 「機械」
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