...ちゃんと仕上げをした言葉を継(つ)いだ...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...上塗(うわぬ)りは何度も塗って研磨して仕上げるものです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...品子が朝のうちに仕上げた縫物を...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...)のずっと前に仕上げてしまうだろうよと云ったものだ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そこで糸車にかけるように仕上げしてもらう...
寺田寅彦 「糸車」
...仕上げをかけるばかりだ」というのは...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...ゆくゆくは大規模な印刷会社に仕上げてみせる...
豊島与志雄 「神棚」
...仕上げると、仕附糸まで仔細に見調べた上、折目正しくたたんで、錦紗の風呂敷につつみ、胸高く手で抱えて、依頼先へ届けに行く...
豊島与志雄 「母親」
...一つの芸を仕上げるのに...
野村胡堂 「胡堂百話」
...花嫁化粧念入りに仕上げた顔は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おのぞみなら釉をかけてモフル窯できれいに仕上げてあげますがね」などと空(そら)をつかってはぐらかしてしまった...
久生十蘭 「骨仏」
...最後の仕上げを施した一幅の絵が出来あがったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...やがて小圓太というプンと木の香の新しい材木で仕上げられた...
正岡容 「小説 圓朝」
...しばしば家内が下地を、夫が仕上げをと、仕事を伴(とも)にしたであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そこまで小林の家格を仕上げたのは...
山本周五郎 「あだこ」
...この大作を無造作に引き受けて速やかに仕上げた伎倆は全く驚歎に値する...
山本笑月 「明治世相百話」
...奥方の心では二人の子を持戒堅固(ぢかいけんご)の清僧(せいそう)に仕上げたならば...
與謝野寛 「蓬生」
...――やり損なった戦争の仕上げは...
吉川英治 「私本太平記」
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