...しかし或作品を仕上げる上には度(たび)たび僕等を...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...骨髄は3角形からなり脳は骨髄が仕上げられたものである...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...私をこんな廃人同様の病人に仕上げてしまいました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...ただの直観ではなくて仕上げのかかったテーゼが内的所与として与えられるのだから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それの初冊を仕上げてしまったお雪ちゃんは...
中里介山 「大菩薩峠」
...その上の仕上げが出来ないんで骨を折ったんだ」...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最後の仕上げかのように...
火野葦平 「花と龍」
...ゴーゴリは一八四〇年の秋から翌年の夏までローマに落ちついて『死せる魂』第一部の仕上げに従事していたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...次郎吉の腕はいよいよ上がってどうやら近日師匠の代作の三枚続きを仕上げられる迄に至った...
正岡容 「小説 圓朝」
...進歩した熟練と機械とは同数の人手をもってこれを非常により多量の製品に仕上げることも出来...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どうでもこれだけ仕上げなければというように...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...わしは仕上げの筆を終ろう...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...晝間仕上げた工事を毎夜土地の神が壞すを防ぐとて弟子一人(オラン尊者)を生埋にした...
南方熊楠 「人柱の話」
...やっぱり仕上げ部の検査の方に来ているが...
三好十郎 「その人を知らず」
...手ばやく仕上げるのがよいということになったろうと思う...
柳田国男 「母の手毬歌」
...しかも他の人たちより巧みに仕上げなければならない...
山本周五郎 「季節のない街」
...そこで二ヶ月もかかって漸く彫刻仕上げたとき...
横光利一 「夢もろもろ」
...金は要るから、あらかた取って費(つか)っちまったらしいが、どうするんだろ、いったい』『他の刀鍛冶のように、手伝いでも入れて、早く仕上げて、次のお仕事をなさればいいのに』『それが出来ない師匠なんだよ...
吉川英治 「山浦清麿」
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