...其問題は一面にトルストイの「他人に仕ふる生活」と共通の問題である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...かの時二人の命の助かりしは、全く聖母(マドンナ)のおほん惠にて、邪宗のフエデリゴが手には授け給はざる絲を、善く神に仕ふる、やさしき子の手には與へ給ひしなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...權夫(けんふ)(夫に代りて婦人に仕ふる者...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...天主に仕ふる日なるか...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...思ひを近く仕ふる媼に打明けた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...而して彼等は恋愛中に発見する高尚なる幸福は人生に対する高貴なる職務にして神に仕ふるより敬虔の念に於て遙かに優れたるものであると感じてゐる...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...かれが心は信かたく君に仕ふるそのほかに二心無し...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「歌よ、ねがふは」
...古(ふる)く仕ふるはした女(め)か...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それから小野宮の神主と云ふものが又麹と云ふものは小野の神樣へ仕ふるものが元であるから...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...尋(つい)で義元の子氏真に仕ふ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...アレースに仕ふる二人...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼に仕ふる牧童も又農民も彼の許...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...父母の歿後その像を刻みて之に仕ふること生けるが如く終身渝ることなし...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...孝を尽して誠を以て仕ふれば後は必ず中好(なかよく)なるものなり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...争ひの形式をとることなしに夫々の芸術観をすすめようではないか――善人は仕ふるといへども自由の王なり...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...八歳にして松平治之の夫人に仕ふることになつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし里恵が夫の位牌に仕ふることは猶旧に依つてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たかは処女時代に黒田家の奥に仕ふること三年であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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