...然れども尚ほ仔細に是等と比較對照して之を考ふるに何人よりも早く指を哲學研究に染めたること明瞭的確...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...或は顛末(てんまつ)の報告を仔細にしたためて急報した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...氷が張った翌日の朝それを仔細にしらべて見ると...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...最も有效な手段は廣く且つ深く各階級及び各職業に屬する支那人とつきあつて仔細に各場合に示す彼等の反應を觀察することであるが...
橘樸 「支那を識るの途」
...仔細に着物を点検してみた結果...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...すると今度は、いったい日常どんな暮し方をしてるのかと、仔細に聞かれた...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...斉彬公へ仔細に言上するか?――もし...
直木三十五 「南国太平記」
...彼等を取囲んで仔細に検分したのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...二月に別れてから兎角身體の具合が惡いといつて其處は幾らか心得があるから仔細に容態を書いてよこしたことがあつた...
長塚節 「開業醫」
...こうなるまでの事情を仔細に書きつけておく...
久生十蘭 「湖畔」
...仔細に眺めていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...仔細に注意したら微かに息の煙りが見えやしないかな――そんな心持で私は...
牧野信一 「毒気」
...仔細に調べているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...断裂の生地は仔細にこれをしらべると凡そ綾織...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...私は仔細にみた...
山川方夫 「演技の果て」
...仔細に思い返していたらしい...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...仔細に備えて国の破れを招かぬように努めよ」姜維(きょうい)が涙にのみ暮れていると...
吉川英治 「三国志」
...落着き得た眼をもって仔細に連中の風俗を見ても...
吉川英治 「平の将門」
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