...仇(かたき)を取ろうとしていたではないか...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...思想家たるべきハムレツトが父の仇(かたき)を打たなければならぬ王子だつた悲劇である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...あの女(おんな)に憑依(とりつ)いて仇(かたき)を取(と)ってやるからそう思(おも)って居(お)るがよい……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...恋仇の吉野に対する自暴腹(やけツぱら)な怒りが強く発した...
石川啄木 「鳥影」
...全然あたくしの仇敵(かたき)ばかり居るわけでもないのです...
海野十三 「諜報中継局」
...伜の仇! 城代石藤左近将監の刃をうけてみよ」「お...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...さうしてそれが互に仇敵の如く相反目して居た...
長塚節 「開業醫」
...源頼朝(みなもとのよりとも)は父義朝(よしとも)の仇をうつために...
蜷川新 「天皇」
...仇まで討って貰っちゃ済まねえな」何という太平楽...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...外から仇をしたとも思えないが」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仇も怨(うらみ)もあるわけはない」さうは言ひ放つたものの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恩を仇で返すことになるかも知れない...
浜尾四郎 「正義」
...楚満人の作は三百余種もあったが代表作敵討三組盃をはじめそのほとんど全部が仇うち物であった...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...」堀田忠吉は獣医の「法螺忠」といふ仇名だつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...「加川夫人には昔から薊(あざみ)の花という仇名(あだな)があったそうです」と岡野は続けた...
山本周五郎 「薊」
...仇敵の間でさえあるのに...
吉川英治 「親鸞」
...鎌倉殿の仇を庇(かくま)われて...
吉川英治 「日本名婦伝」
...犬に仇討ちをしかけるとは何事だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索