...禿安(はげやす)と云ふ仇名(あだな)のある老人が社へやつて來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...動坂は自分の兄を殺した仇敵である...
海野十三 「深夜の市長」
...とにかく性格のちがう三人兄弟の対仇討観らしいものが見られる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...仇敵だというのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...こうして本当の仇敵(きゅうてき)のような心持になってしまうのじゃ……...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...貴様の勇に、これだけの覚悟があるか? 庄吉の手を借りるのは済まぬ、とか、仇討の者が、女に手を出しては、汚れるとか、孔孟の弟子みたいな考えで、この乱れんとする当節に、物の役に立つか?」「そう云ったって、貴下――」と、南玉が、口を出したのを「黙れ、駄講」益満は、退けて「もし、牧を、首尾よく討ったとしたなら、その後、一体、小太は、何を目当として、暮して行く...
直木三十五 「南国太平記」
...手をかけて「姉の仇敵」脣を結んで...
直木三十五 「南国太平記」
...今お前の父親の仇を討つてやる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お嬢さんのためには親の仇(あだ)だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...可愛いお前のその足で踏んづけさんせ仇きをばお前の靴の踵鉄(そこがね)が鳴りひびくほど!その敵が鳴りをしづめてしまふほど!――婚礼唄――ひとり家(うち)の中に坐つたまま...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「灰色の友よ――」その頃呼び慣れてゐた仇名をもつて...
牧野信一 「ゾイラス」
...各新聞の古風な商売仇的競争も...
宮本百合子 「明日への新聞」
...仇六について出て来る...
三好十郎 「妻恋行」
...仇(かたき)を討つためには死んでもよいと思ってはなりません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...情(なさけ)が仇(あだ)だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...彼奴こそ、おれの生涯の仇、貞盛を尋ね出せ」と、部下の者へ、厳命していた...
吉川英治 「平の将門」
...そこには仇(あだ)があり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼を仇と狙って永年辛苦している者は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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