...かつまた蟹の仇打ちはいわゆる識者の間(あいだ)にも...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...この御縹緻(ごきりょう)が却(かえ)ってお身(み)の仇(あだ)となったらしく...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...仇になりなん口惜しさ...
巌谷小波 「こがね丸」
...その後は案山子の上に糞(ふん)をしかけるという仇討(あだうち)まで...
海野十三 「人造物語」
...馬鹿野郎どもが」最後は仇敵を目の前にしているような叱だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...俺をばかにしたから仇(かたき)だが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...「与茂七、恋の仇じゃ、思い知ったか」頬冠の男は直助であった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...仇敵の倅に、肌を許した自分の罪は、死にさえすればよかった...
直木三十五 「南国太平記」
...同行はこれに「虎ノ子」の仇名をつけた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...折があつたら仇を討つてやると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうしてそれに仇でお返しすべきでしょうか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ノウトルダムのカシモドと仇名してゐるが...
牧野信一 「心象風景」
...三年経てその首槌形となり仇をなす...
南方熊楠 「十二支考」
...何か拙者を讐仇(かたき)と呼ばれる仔細が御座るか...
夢野久作 「斬られたさに」
...千世子の仇敵(かたき)を取りますよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その仇をするっていう一念です」囁いているまに...
吉川英治 「江戸三国志」
...大塔ノ宮の仇(あだ)とばかり...
吉川英治 「私本太平記」
...仇やおろかな苦労ではなかろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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