...仇気(あどけ)ない微笑(ほほえみ)であったけれども...
泉鏡花 「婦系図」
...だから僕のために仇敵をうったも同然だ...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...その時お宮と自分との間が肉体(からだ)はわずか三尺も隔っていなくっても互いの心持ちはもう千里も遠くに離れている仇(かたき)同志のような感じがした...
近松秋江 「うつり香」
...仇っぽい姐(ねえ)さんや...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...仇は取ってやったよ...
直木三十五 「南国太平記」
...「拙者を仇と覘うものがありとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...仇くらゐは討つ氣になつてもよからう」「本當ですか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年増女の仇つぽさは容易ならぬものがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...踊の達者で仇つぽくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...露西亜の仇敵と内通し...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...さつきからの観衆の声援から聞き覚えた弘雄の仇名が...
牧野信一 「サクラの花びら」
...その他にも仇名でなければ通用せぬ人々のことは算えきれません...
牧野信一 「月あかり」
...心の中に仇敵の一人一人を観察しているのだったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...三年経てその首槌形となり仇をなす...
南方熊楠 「十二支考」
...事によると彼奴めが俺に仇(あだ)を討ち終(おお)せた時が身代限りをしている時かも知れぬから見ておれ」因(ちなみ)に彼……杉山其日庵主は...
夢野久作 「近世快人伝」
...「陪臣の仇討ごときことで...
吉川英治 「剣難女難」
...仇討(あだうち)をやる肚(はら)だろうと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...仇としてもったおれは...
吉川英治 「八寒道中」
便利!手書き漢字入力検索