...我我の見慣れた家康よりもはるかに人間らしい家康である...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...神経衰弱に罹つたエホバのやうに彼等の所謂人間らしい英雄なるものを創造した...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...どうも葱嶺(さうれい)の西からでも来た人間らしい...
芥川龍之介 「酒虫」
...人間らしい姿が一つ...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...ではお前はこれから後、何になったら好(い)いと思うな」「何になっても、人間らしい、正直な暮しをするつもりです」杜子春の声には今までにない晴れ晴れした調子が罩(こも)っていました...
芥川龍之介 「杜子春」
...人間らしい智能がだん/\に目覚めてくるのや...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...然(しか)し金子堅太郎と高田実と何方(どつち)が人間らしい仕事をしたかといふ段になると...
薄田泣菫 「茶話」
...ほんたうの人間らしい生活が...
太宰治 「道化の華」
...ちっとも人間らしい所がないじゃないか...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...そうしてここに人間らしいあるものが潜(ひそ)んでいると信じている...
夏目漱石 「思い出す事など」
...お三はまだ人間らしいところが多い方で――ニツと笑ふと飛んだ可愛らしいところもあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近くに人間らしいものがいるので...
久生十蘭 「海難記」
...人間らしい心のすべての日本人の声として...
宮本百合子 「鬼畜の言葉」
...この人間らしい火を御覧...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...少なくともおれの周囲にいる人間よりは人間らしい...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...人間らしい生命の喜びといふものは...
吉川英治 「折々の記」
...人間らしい眼が開(あ)いた心地がした...
吉川英治 「親鸞」
...もう少し人間らしい暮しをしようじゃありませんか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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