...我我の見慣れた家康よりもはるかに人間らしい家康である...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...よく見ると、人間らしい...
海野十三 「大空魔艦」
...本当の人間らしい感情でしょうに...
太宰治 「貨幣」
...梶さんの平安を祈る人間らしい意気...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...少しは人間らしい口を利け...
豊島与志雄 「電車停留場」
...歴史はとにかく彼等はかかる異様な風態をして夜間だけは得々(とくとく)たるにも係わらず内心は少々人間らしいところもあると見えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――母親にしては自分のたった一人の倅(せがれ)に人間らしい生活をさせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この女は何処かに人間らしい情慾を置き忘れて来たのではあるまいかと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少くとも人間らしいあるものへの情愛を求める權利があるかないか判斷していたゞきます...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...だんだんと人間らしい性質を失って...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...人間らしい親しみは...
宮本百合子 「「建設の明暗」の印象」
...自ら自分たちの人間らしい権利を求める気持を...
宮本百合子 「幸福について」
...生活してゆく人間らしい適応性が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人間らしい生活をしてゆかなければなりません...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...本当に人間らしい仕事ではないでしょうか...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...人間らしいというものだ」「白痴はまっぴらですよ」とふじこが云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おれのあとに来た亭主もいい人間らしいし...
山本周五郎 「やぶからし」
...人間らしいものが木の葉をかぶってジッと呼吸(いき)をころしているような気もする...
吉川英治 「松のや露八」
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