...人聞きが悪いがね...
芥川龍之介 「創作」
...何と云う人聞きの悪い...
芥川龍之介 「二人小町」
...之は餘り人聞きの好いことではないが...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...聲高に笑ふさへ人聞きを厭ふ程である...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...外国に聞かれても余り人聞きのいいものではない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...だれか一人聞き手があればそれで足りるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ひどく人聞きのわるい...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...人聞きの悪いことをお言いでないよ」「申しますとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...買収と言えば人聞きが悪いが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「やあ、がん君ではないか」「ええ、そのがんちゃんでげすよ」「もう帰ったのか、なるほど早いもんだなあ、能書だけのものはあるよ」「へえ、たしかにお使者のおもむきを果して参りました、青嵐親分(あおあらしおやぶん)にお手紙をお手渡しを致して参りました、同時に、あちらの親分からこちらの親分へ、この通り、お消息(たより)を持参いたして参りました」「親分親分言うなよ、人聞きが悪い、ああ、これがその青嵐氏からの返事――十四日亥(い)の時、なるほど早いものだなあ、その足は」「いいえ、もう疾(と)うに、昨夜のうちに、こちらまで参上いたしたんでげすが、つい、御門前がやかましいもんですから、今朝まで遠慮いたしやしてね」「何も昨晩、この門前が格別やかましいこともなかったはずだ――ははあ、あの犬だな、今日の明け方、犬が吠え出したのが不思議だと思ったら、貴様がやって来たんだな、ああ、それでわかったよ、それそれ、それで犬が吠えたんだな、犬がこわくって、今まで近寄れなかったというわけだな、意気地がねえなあ、口と足は達者だが、肝っ玉ときた日にはみじめなものだな」不破の関守氏からこう言ってからかわれたので、がんりきの百は躍起となって、「いや相性(あいしょう)がいけねえんですよ、とかく、犬てえ奴はがんちゃんの苦手でげしてね」「そうだろう、犬に吠えられるような人相に出来ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...――何處でくすねて來たんだ」「人聞きの惡いことを言つちやいけません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人聞きて身に泌むと云ふこと云ひぬ物の弾みはすべてわりなしかういふ体験は私にもある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...少しは人聞きをよくしてやることもできたでしょうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「人聞きが遠慮いたされまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...母なる夫人聞きて...
森鴎外 「文づかひ」
...母なる夫人聞きて...
森鴎外 「文づかい」
...余り人聞きのいい懸合ではないからだった...
吉川英治 「治郎吉格子」
...気のすむようにいてやれたろうに」「人聞きの悪いことを仰せられまする...
吉川英治 「新書太閤記」
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