...女たちは袖を合せ糸七が一人立ちで一畝(ひとうね)の水田(みずた)を前にして彳んだ処は...
泉鏡花 「遺稿」
...その前で坊さんが二人立ち話をしている...
寺田寅彦 「先生への通信」
...淡い明るみの中に、人立ちがあった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...もう一人立ちはできよう...
直木三十五 「南国太平記」
...ああやって飲食の前へ人立ちをするのが流行(はや)り出しました」「変な風説というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...平潟に來てはじめて晴天なり天水のよりあひの外に雲收り拭へる海を來る松魚船白帆干す入江の磯に松魚船いま漕ぎかへる水夫の呼び聲きららかに磯の松魚の入日さしかゞやくなべに人立ち騷ぐ十日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...」何事であるかは知らぬが誰一人立ち退かなかった...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...――大變な人立ちぢやないか」丁度その爭ひの中へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ時刻が早いので大した人立ちもせず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一應お役人立ち會ひの上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人立ちのする中庭に入つて行くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勢ひは他の一人立ちの富者を壓したのであらう...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...小勝の二人立ちでもこしらえるといい...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...自分の身に一人立ちの出來るだけの藝を持つてゐなければ...
正宗白鳥 「假面」
...一人立ちで魚商ひをしてゐた...
正宗白鳥 「避病院」
...路ばたの人立ちの中から...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...いつのまにか私たちのまわりに人立ちという程ではないが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...人立ちのした間かどこかへ素早く姿をひそめている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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