...しかし時がすぎても誰一人立ち去る様子もなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...通りかかつた近所の悪戯(いたづら)つ児(こ)が三、四人立ち停つて、二人の顔を見較べてゐました...
薄田泣菫 「黒猫」
...乳人の膝下(しっか)を離れて一人立ちするようになり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ひとたびその先生のもとを離れて一人立ちで歩いてみればすぐになるほどと納得されるのである...
寺田寅彦 「空想日録」
...とにかく正(しょう)のままをお目にかけてお願い致してみましょうでございます」隠居さんのようなのが一人立ちかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人立ちは出来ないぜ」「ヘエ――」叱られながらもガラッ八は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ここには表にも劣らぬ人立ちで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人立ちがするとうるせえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人立ちのする中庭に入つて行くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――人立ちはする...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まずこれが日本で女人立ち尿(いばり)の最古の文献だ...
南方熊楠 「十二支考」
...やうやく一人立ちしてヨチヨチ歩く赤坊を見る親の心持で...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...間もなくその男の児と二人放られて今日まで血の涙の辛苦で一人立ちして来たと...
宮本百合子 「高台寺」
...人立ちがしていやす...
三好十郎 「樹氷」
...それに兵部卿(ひょうぶきょう)の宮の御幼年の王子お二人の四人立ちで万歳楽が舞われるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...続いて二三人立ちかかって...
森鴎外 「阿部一族」
...男や女が七八人立ち並び...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...駕のまわりに人立ちがした...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索