...月を仰いで一人立ちながら...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...一人立ち、二人立ち国技館の前は、いつの間にか、黒山の人だかりになっていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...乳人の膝下(しっか)を離れて一人立ちするようになり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...日本の資本主義がブルジョアジー自身の足による一人立ちが出来るようになるに従って...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...日本主義は理論的には一人立ちの出来ない内容のものだが(尤も無理論的な理論?としてならいつでも勝手に独立出来るが)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...淡い明るみの中に、人立ちがあった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...心あってか能登守より貰った奥方と二人立ちの写真でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ菰をかけてありますよ――先刻(さっき)町役人立ち会いで調べてみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お繩を頂戴せい」人立ちの次第に多くなるのを恐れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――大変な人立ちじゃないか」ちょうどその争いの中へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一應お役人立ち會ひの上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人立ちのする中庭に入つて行くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一人立ちをすることになり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...往来で泣いては人立ちがする...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...最前から圓太の噺、少しも受けず、一人立ち、二人立ち、かなりのお客がバラバラバラバラ立ちかけている最中だっただけ、この笑い声、いっそうお客のかえりたがっている心理へ拍車をかけたかもしれない...
正岡容 「小説 圓朝」
...左側に人立ちのしているのに気が附いた...
森鴎外 「雁」
...「人立ちがしますからもう少し歩いて下さい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「黒谷(くろだに)へ襲(よ)せて行け」「吉水を葬(ほうむ)れ」「売教徒の巣を焼き払え」大講堂の縁には、さらに二人立ち、三人立ち、七、八名の煽動者(せんどうしゃ)がおどり上がって、激越な口吻(こうふん)で、「念仏退治へ」と、指さした...
吉川英治 「親鸞」
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