...通りかかつた近所の悪戯(いたづら)つ児(こ)が三、四人立ち停つて、二人の顔を見較べてゐました...
薄田泣菫 「黒猫」
...ちやんと一人立ちになつて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...老將しかく罵れば勇將九人立ち上がる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...人立ちで背伸びをしても中を覗くことができませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああやって飲食の前へ人立ちをするのが流行(はや)り出しました」「変な風説というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人立ちをしている人間という観念が...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...漸く一人立ちの研究が出来るようになってから...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...(二人立ちあがる)幕...
新美南吉 「ラムプの夜」
...お縄を頂戴せい」人立ちの次第に多くなるのを恐れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ時刻が早いので大した人立ちもせず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんとなく穏やかならぬ人立ちの中に立っておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人立ちを追ひ散らし乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子供が一人立ちになれば...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...彼れは日々の乞食見たいな生活(くらし)を免れて一人立ちになるには...
正宗白鳥 「假面」
...ギリシアではかかる時その人立ち駐(どま)りて兎を見なんだ人が来て途を横ぎるを俟(ま)ちて初めて歩み出す(コラン・ド・ブランチー...
南方熊楠 「十二支考」
...まずこれが日本で女人立ち尿(いばり)の最古の文献だ...
南方熊楠 「十二支考」
...続いて二三人立ちかかって...
森鴎外 「阿部一族」
...人立ちのした間かどこかへ素早く姿をひそめている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索