...近所には人煙がまばらだ...
...この山奥には人煙がない...
...この辺りには現在、人煙が集中している...
...彼女が住んでいる地域は人煙が多く、夜でも明るい...
...観光地は昼夜を問わず人煙が多い...
...中学生が二人煙草を吹かしながら見おろしていたが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...人煙稀薄な曠野(こうや)の果てに...
寺田寅彦 「柿の種」
...西には青森の人煙指(ゆびさ)す可く...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...平沙渺漠(へいさびょうばく)として人煙を絶す...
中里介山 「大菩薩峠」
...北海道の奥地遠く人煙(じんえん)を離れた十勝岳の中腹では...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...十勝岳の中腹の人煙を遠く離れた世界で...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...渡し舟が人を運んだ人煙稀薄(じんゑんきはく)な大昔(おほむかし)はとにかくとして...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...人煙まれなる森林地帯ででもあるように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...人煙まれな険阻(けんそ)な寒村であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ためにこの人口稠密な六哩(マイル)に亙って人煙を見ざるに至った1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人煙(じんえん)稀薄(きはく)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...こういう人煙の繁く栄えている地方では...
柳田國男 「地名の研究」
...人煙の稀少(きしょう)なること北海道石狩(いしかり)の平野よりも甚(はなは)だし...
柳田国男 「遠野物語」
...出雲の人煙である...
吉川英治 「私本太平記」
...運勢判断、八卦神如(はっけかみのごとし)見料一両つまり遊歴の八卦見(はっけみ)道者と化けすましたもので、宿を立ち出て、ほどなく、南大門にさしかかって見れば、さすが河北第一の大都(たいと)・紫金(しきん)の瓦、鼓楼(ころう)の旗のぼり、万戸の人煙は、春の霞(かすみ)を思わせて、北方の夷狄(いてき)に備える梁中書(りょうちゅうしょ)が下の常備軍も数十万と聞えるだけに、その物々しさなど、他州の城門の比ではない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...熊本県から宮崎県にわたる九州脊梁の人煙も稀(ま)れな山間に村社としてあるというだけでも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...室内の人は悉くひつそりと横になつて誰一人煙草を吸つてる者もない...
若山牧水 「熊野奈智山」
...斯く山深く人煙また極めて疎(そ)なるに係らず...
若山牧水 「古い村」
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