...遥(はるか)に人気があるらしかった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...最大なる作家は多くの場合大抵人気がある...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...どうして尾越だけはあんなに人気があるのかと不思議に思っていましたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...人気があるぜ、わしたちは...
太宰治 「新釈諸国噺」
...目下(めした)の者には人気があるようですね...
太宰治 「新ハムレット」
...源氏が今でも人気があるのは...
太宰治 「花吹雪」
...処で満州という観念も亦今は甚だ人気がある...
戸坂潤 「社会時評」
...単にジャーナリスティックに中々華かで人気があるばかりではなく...
戸坂潤 「社会時評」
...ここに西田哲学の人気があるのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...元より道庵先生はこの近所で人気があるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...一般には「ボレロ」が人気があるが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...うまいから人気があるとは限らない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...「お夢とお鈴は何方が人気があるんだ」「――一と目千両のお夢が怪我をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お萩が大層人気があるようだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...松井須磨子の名は先輩の彼女より名高く人気があるように思われたが...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...さすがの悪党、根まけがして、のこのこ貧乏徳利をさげてやって来たのは、おかしいじゃないか――と、呟(つぶや)いたが、急に、怖ろしい表情になって、――覚えてやあがれ! 闇太郎め! 義賊の、侠賊のと、人気があるのを、いい気になりゃあがって、よくも人をひどい目に逢わしゃあがったな! あいつの出鱈目(でたらめ)に乗って、のこのこ出かけたのもおいらの不覚だったが、貧乏寺の穴ぐらに、閉じこめるたあ、何という人情知らずだ――この穴を抜け出したら、この黒門町のお初の仕返しが、どんなものだか、見せてやるぞ!そして、まるで、闇太郎その人が、目の前にいでもするように、歯がみをして、空(くう)を睨(にら)んだものの、やがて、瞳の光を消し下唇をくわえて、うなだれた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...客には人気があるものとみえる...
吉川英治 「私本太平記」
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