...今日の日本知識人は西洋人以上に功利主義に趨(はし)り...
石原莞爾 「戦争史大観」
...若い頃のは蜀山人以上に衒気(げんき)満々としていたが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...彼の服装はどう見ても集金人以上には踏めぬのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...和尚の態度は夫人以上に醜悪なるものであった...
田中貢太郎 「悪僧」
...二十人以上にも達している...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...多感多恨にして日夜心神を労する吾輩ごとき者は仮令(たとい)猫といえども主人以上に休養を要するは勿論の事である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...家僕としてはヌビア人以上に使いよいというのが定評である...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...多くの点で弟は大人以上にまじめで見識があるようになりました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それが二人以上になるといわゆる優勝劣敗の天則に支配せられて...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...一結婚当りの平均出生数は三人以上に多く出ずるものでない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...したがって人間勝りの殊勲ある馬を人以上に好遇し...
南方熊楠 「十二支考」
...日本人以上に粋(すい)を利かせる人だったので助かった代表二人の喜びと安心は非常なものがあったという...
夢野久作 「近世快人伝」
...その活躍ぶりも普通の狂人以上にモノスゴイものがあるのだが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...わけても、今度の事変で、法然上人以上に、一身を危機に曝(さら)された者は、岡崎の善信であった...
吉川英治 「親鸞」
...百人以上にもなって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その授戒した人は四万人以上に及んでいる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...この年の四旬節の初日以来彼は七千人以上に洗礼を授けた...
和辻哲郎 「鎖国」
...先生の内の「創作家」は先生を駆使して常人以上に「生かせ」働かせた...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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