...随って商売上武家と交渉するには多才多芸な椿岳の斡旋(とりもち)を必要としたので...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...左(と)に右(か)く出発に先だって露国と交渉する名士を歴訪し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...およそ世界の勢力が国際的に交渉する上に付いては多少の混雑はある...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...至急に出て貰うように交渉するとのことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何か松川の後妻としての相手と交渉するというよりも...
徳田秋声 「仮装人物」
...原理的に交渉することが出来る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...而も一たび現内閣員と交渉するに及び...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...番頭を相手に交渉するのであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...快く一夕を語り明かしたい」こういう意味で伊東へ交渉すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...個人が個人と交渉する場合に在(あ)ってすら型は必要なものである...
夏目漱石 「中味と形式」
...を忘れないように交渉すること...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...人間が実践的に交渉する限り...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...常識の言葉の解決し得るやうにあらゆる存在と交渉する普通の生に...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...各の時代に屬する人間は彼に特有な仕方に於てのみ存在に對して根源的に交渉することが出來る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...却て具體的なる人間の存在と現實的に交渉するものを意味したことであり...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...大将はもう交渉することを断念したふうである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何か我々の祖先の生活と著しく交渉するところがあったものと見ねばならぬ...
柳田國男 「地名の研究」
...事(こと)一(ひと)たび各自の家の生活に交渉するときは...
柳田国男 「山の人生」
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