...彼等の関係に交渉する必要があると信じていたのだ...
芥川龍之介 「開化の良人」
...他の諸の活動や目的や理想と交渉するところなきを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...演出者として半日彼と交渉することとくらべたらほとんど無意味に等しい場合がある...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...同時に露語に交渉する各会社各事業から浦塩(ウラジオ)の商人にまで連絡をつけて卒業生の生活の便宜まで心配した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...朧(おぼ)ろ気(げ)ながらも人生と交渉する厳粛な森厳な意味を文学に認めるようになったのはこの初対面に由(よっ)て得た二葉亭の賜物であって...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...至急に出て貰うように交渉するとのことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何か松川の後妻としての相手と交渉するというよりも...
徳田秋声 「仮装人物」
...精神上の――もはや社会上のではない――立場に交渉するのであると考えられる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それは自然自身に直接交渉する他に道を有たないだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...或廃墟となった古城の壁のなかから抜き出して来た人間の影と交渉する小説である...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...而も一たび現内閣員と交渉するに及び...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そしてこれらのことを交渉するならば...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...無産者は感性的実践として特性づけられる交渉の仕方をもって存在と交渉する...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...人間が実践的に交渉する限り...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...我々は通常我々の既に有するロゴスの見地から存在と交渉する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...常識の言葉の解決し得るやうにあらゆる存在と交渉する普通の生に...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...人間は彼が存在と交渉する仕方に應じて直接に自己の存在を把握する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...無産者は感性的實踐として特性づけられる交渉の仕方をもつて存在と交渉する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
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