...固より社會と環境とは色々の意味に於いてこの努力と交渉する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...僕も彼の姪について進んで交渉することが出来るのであった...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...日に相交渉するは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「――世界の形勢如何に推移するや全く無關心なる――日本國政府と交渉するに當り――若干の避泊港を日本沿岸に指定するが如き...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...政友会には平大臣として入閣を交渉するような始末になった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...それは自然自身に直接交渉する他に道を有たないだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...而も一たび現内閣員と交渉するに及び...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の私生涯は醇粹なる私生涯にして殆ど公衆と何の交渉する所なし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そしてこれらのことを交渉するならば...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...少くとも彼の晩年の自然概念には歴史と内面的に交渉する或るものがあつた筈である...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...過去及び現代の歴史と交渉することによつて初めて自己の本質を形成し...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...人間が実践的に交渉する限り...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...人間はまたかくのごとく交渉する仕方に即して直接に自己の本質を把握する...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...我々は通常我々の既に有するロゴスの見地から存在と交渉する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...各の時代に屬する人間は彼に特有な仕方に於てのみ存在に對して根源的に交渉することが出來る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...――したがつてそれは彼にとつて彼がそれと交渉するところの具體的なる仕方を離れては現實的になることが絶對的に不可能であるであらう...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...それ故に勞働即ち感性的物質的なる實踐に於て存在と交渉するところの者は...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...事(こと)一(ひと)たび各自の家の生活に交渉するときは...
柳田国男 「山の人生」
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