...交叉点まで無言で歩いた...
梅崎春生 「狂い凧」
...酔漢の頭を飛び越えると足早(あしばや)に猿江(さるえ)の交叉点(こうさてん)の方へ逃げた...
海野十三 「間諜座事件」
...その交叉点に位する物の真の位置が初めてたしかに知れるのである...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...君は本町(ほんまち)交叉点かい...
薄田泣菫 「茶話」
...聖ポウル寺院前の交叉点で...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...物音といつては今彼を乗せて来た電車が交叉点を越へて上野の方へと走つてゐる音だけであるが...
田中貢太郎 「青い紐」
...上富士前(かみふじまえ)の交叉点で乗込んだ人々の中に四十前後の色の黒い婦人が居た...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...作品という文芸財が歴史的知識乃至教養という科学財と交叉するその交叉点だけを独立化し...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...こんなことを考えながらこの一等兵は天神橋六丁目の交叉点をつっ切ったのである...
戸坂潤 「社会時評」
...谷町六丁目交叉点の...
直木三十五 「大阪を歩く」
...谷町六丁目交叉点の...
直木三十五 「死までを語る」
...交叉点(こうさてん)にあふれる夕の鎮魂歌……...
原民喜 「鎮魂歌」
...外糀町口(そとこうじまちぐち)の木戸(四谷見附交叉点)を通ってお上屋敷(いまの赤坂離宮のある地域)の御正門へ入ったが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...総監は午前三時五十分に自らロード・スタアを操縦して溜池交叉点を通過し...
久生十蘭 「魔都」
...一丁目の交叉点を越えて南佐久間町の方へ飛んで行く...
久生十蘭 「魔都」
...四丁目の交叉点に立って新橋の方を眺めると...
久生十蘭 「魔都」
...虎の門と半蔵門と日比谷との三つの電車の交叉点ですから...
平林初之輔 「鉄の規律」
...東京は神田の電車の交叉点の近くで...
柳田國男 「ひじりの家」
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