...電車が万世橋(めがね)の交叉点を素直(まっす)ぐに貫いても...
泉鏡花 「婦系図」
...火星の生物が一千年かかっても使いきれないほど巨大なる原動力が一瞬間にあの交叉点に集められる仕掛になっている...
海野十三 「地球を狙う者」
...四丁目の交叉点をわたる電車の響が聞えるようになる頃には...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...電車の交叉点の一方は赤煉瓦塀の高い工場になつてゐた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...広小路の交叉点の方から来た電車に遮(さえぎ)られたので...
田中貢太郎 「妖影」
...大阪の桜橋交叉点(こうさてん)のところで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妙子は日比谷の交叉点(こうさてん)を横切る時に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...きっと交叉点から左へ曲がって...
徳田秋声 「仮装人物」
...夫は文芸そのものの文化財と科学としての文化財との交叉点をなしており...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...作品という文芸財が歴史的知識乃至教養という科学財と交叉するその交叉点だけを独立化し...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...其処の交叉点に出ると...
豊島与志雄 「生あらば」
...交叉点にあふれる夕の鎮魂歌……...
原民喜 「鎮魂歌」
...彼の眼には夕方の交叉点附近で街を振返ると...
原民喜 「遥かな旅」
...外糀町口(そとこうじまちぐち)の木戸(四谷見附交叉点)を通ってお上屋敷(いまの赤坂離宮のある地域)の御正門へ入ったが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ジープのかけすぎる交叉点を...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...それが新旧二通りの説話の交叉点(こうさてん)にもなったかとも思われるのだが...
柳田国男 「海上の道」
...交叉点(こうさてん)にかかると次のように変化する...
山本周五郎 「季節のない街」
...数寄屋橋から日比谷交叉点へ出るあの大通りであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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