...亡夫を亡くした友人が、彼女の家に来た...
...彼女は亡夫のことを話すとき、いつも涙が出る...
...亡夫の確定申告をしなければならない...
...亡夫の形見の指輪を大切にしている...
...亡夫の死から5年たった今でも、彼女は彼のことを思い続けている...
...亡夫は道廳で可也(かなり)な役を勤めた人といふだけに...
石川啄木 「札幌」
...亡夫の忘れ形見の藤野さんを伴れて...
石川啄木 「二筋の血」
...母親の亡夫の弟の所へ使(つかい)を走らせるやら...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼女の亡夫の弟という人が...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...園部の新生寺(しんしょうじ)の住職――それは亡夫の伯父なのだ――が急死したという電報を受取ると直ぐ東京から馳けつけて来て...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...亡夫(しゅじん)の伯父なのでございます」「突然のことで――...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...この主婦の亡夫は南洋通いの帆船の船員であったそうで...
寺田寅彦 「海水浴」
...凹んだ眼と尖った鼻とのあたりに漂ってる異国人めいた風貌、断片的に無連絡的に理智めいた唇、反りのいい手指、毛皮の襟巻、特別あつらえの踵のひきしまった白足袋、または、大戸がしめきってある石の門、玄関まえの美しい砂利、日当りのいい応接室、亡夫の肖像、銀の煙草セット、置戸棚の中の大きな人形……...
豊島与志雄 「常識」
...流石に亡夫の尸を取りに行く未亡人らしい殊勝さが見える...
中島敦 「妖氛録」
...「亡夫は上方に長く居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死は生の亡夫であつて存在の亡夫ではないと論じ...
波多野精一 「時と永遠」
...彼女(かのぢよ)は亡夫(ばうふ)の寫眞(しやしん)の前(まへ)に首(くび)を垂(た)れて...
水野仙子 「悔」
...世の中に亡夫に似た人はないかと巡礼中...
南方熊楠 「十二支考」
...「この人までもかくまで亡夫に懐(なつ)きてあるか」と...
宮崎湖処子 「空屋」
...清久は師岡久次郎即ち高野氏石の亡夫である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...この頃になって清子はやっと正気づいたような気持で亡夫のことをあれこれと思い出すのだけれど...
矢田津世子 「茶粥の記」
...亡夫の初七日のとき郷里から出てきていた親戚の者の口から...
矢田津世子 「茶粥の記」
...壁をうしろにした祭壇に“亡夫武大郎之位(ぶたろうのい)”と紙位牌(かみいはい)が貼ってあるではないか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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