...此些細なものを生育させるのが私の唯一の本質的事業である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...時には実に些細なことの...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そして彼等はこんな『些細な事』には無感覚になつてゐるのだ...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...大抵ごく些細な偶然の機会(チャンス)から見つかるものなので...
海野十三 「放送された遺言」
...ほんの些細な端々(はしばし)にもよく現はれてゐるやうに感じた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...事柄は些細なことであつたが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...ごく単純な些細な...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...こういう些細なことも昭和俳諧史のどこかのページの端に書き残しておいてもいいと思うので単なる現象記録としてここにしるしておくことにした...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...興味本位のごく些細な点だ...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...大切なことにも些細なことにも...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...犯罪の動機、探索の手懸りが、如何に些細な、又空想的なものであろうと、それが現実性をもって読者にせまらねばならない...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...こんな些細な事に迄...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...「それは些細なことですかな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...我々劇場手配師は些細なことも知ってる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...極(ごく)些細な部分は家庭で教へられるのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...些細な日常の感情軋轢(あつれき)を整理することをおのずから学ぶであろうし...
宮本百合子 「現実の道」
...あますところなくこれらの一見些細な...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...些細な妨げをしても惡いと思つて...
吉川英治 「折々の記」
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