...些細な日常の事の間に起て来る他との交渉に対してすら...
伊藤野枝 「惑ひ」
...馬琴が日常の極めて些細な問題にまで...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...極めて些細な原因が...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...そのような一見些細な原因がギリシャやローマをほろぼした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...しかしただ一度ある小春日のわが家の門前で起った些細な出来事だけがはっきり印象に残っている...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...それは日常萬般の些細なる事情の下平凡なる行爲においてもそれを活かす精神としていつも要求されるのである...
波多野精一 「時と永遠」
...仲間との付き合いで不当にも正直な男となっているのではないだろうか?法律は些細な犯罪者を厳しく罰しながら一般に大きな犯罪者を無傷のままにしている...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...彼のほんの些細な動作にまでしみわたり...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...些細な痛みや不快事ではなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...こんな些細な茶飯事に……であればあるだけ自らの愚かしい邪推が気の毒になつて...
牧野信一 「公園へ行く道」
...些細な事柄ではあるがそこに大きな力を認める...
松本たかし 「松本たかし句集」
...良人の軽い些細な不快から...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...ことにおれはなにか些細な理由で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...些細な癖にしろ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世にも些細な事柄がそれをひっくりかえすのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よしそれが些細なことであつても彼を大へん喜ばした...
横光利一 「悲しみの代價」
...街路などで些細な注意も怠らぬように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そうして誰もそれを重大と考えない些細な賭けのために...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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