...些細な問題にいちいち角を立ててその上にイツマデも根に葉に持っていられたり...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...それらはすべて些細な代価で獲られる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...夜、些細なことで、コンラッドとジャクスンとが口喧嘩をして二人とも食事なかばに立ってしまう...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...些細なものの節約や...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...自分はまだ些細なことに驚かぬようになっていない(いつかはそうなるにしても)ので...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ごく些細な事務的折衝でゆく...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...警視庁も些細な事件をほじくり過ぎる傾向があるようである...
戸坂潤 「社会時評」
...というような些細な出来事で...
外村繁 「夢幻泡影」
...些細なことからすぐに...
豊島与志雄 「囚われ人」
...A女はなにか些細な用事で...
豊島与志雄 「霊感」
...些細な事件ならば...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...些細なる市井の出来事にも驚いて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...些細な、あまりにも些細な出来事が、誰もゐない時期になつて、ぽつかりと僕のなかに浮上つてくる...
原民喜 「心願の国」
...御用件は些細な物件でしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...そんな些細なことは三文推理小説のくだらないことだろう」「でも重要だぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...そんな些細なところからさえかかわって来ているのですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...眼に見えたほんの些細な...
横光利一 「夜の靴」
...些細な勘定をたてにとり...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索