...些細ながらも或「確かなもの」のいつしか出來かゝつてゐることを感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...些細な日常の事の間に起て来る他との交渉に対してすら...
伊藤野枝 「惑ひ」
...一方にすでに成就された些細な変化が暴風の中に滅んでしまうのを恐れる...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...些細な迷信でも、一つを黙認すれば、他をも黙認せねばならず、次から次へと、負けて行けば、終には、いかなるはなはだしい迷信でも許さねばならぬことになる...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...それはほんの些細な事です...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...食事というものは些細なことのように考えられやすいが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...学界に対する貢献としては誠に些細なお恥ずかしいものであったであろうが...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...どうしてそんな些細なことでかっかする...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...些細なことに本当のヒステリーを起して...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...知りたいのは些細なことです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...些細な事実を指摘してくれたことは許そう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...ご期待に添えるか添えないかは些細なことだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...俳句の俗宗匠が細みなどと称へて極めて些細なる下らぬ事を句に作りて喜ぶはいはゆる細みを誤解したる者なり...
正岡子規 「病牀六尺」
...自己の些細な給料を増さんとて...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...些細な癖にしろ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは事柄は些細なものですがそのルーズさが質的によくないと思われ秋頃も一度話し出しましたがその時は自分の精一杯さと善意だけをとりたてて主張して手がつけられなかったが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たしかに日常時のこのような些細なことから初めて落葉は燃え...
横光利一 「夜の靴」
...蒋欽の些細な一敗も...
吉川英治 「三国志」
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