...彼女は些少の金額でそのドレスを買った...
...些少な間違いは誰にでもあることだ...
...些少な配慮が大きなトラブルを引き起こすこともある...
...彼は些少な改善で生産性を向上させた...
...些少な不満は我慢してほしい...
...」「良心に問へ!」「やましいことは些少(ちっと)もないです...
泉鏡花 「海城発電」
...些少(ちょっと)も良心が咎(とが)めないか...
泉鏡花 「海城発電」
...些少の金利を目当に支払を延期するとか...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...西洋じみたという事については些少も反感を持たないのである...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...ベニイに面会するためには絹高帽(シルク・ハット)と、モウニング・コウトと、閣下(ユア・エキセレンシイ)という敬語と、些少の礼譲と、多分の微笑をさえ用意して行けばいいのです...
谷譲次 「踊る地平線」
...些少ながら謝礼もしている...
豊島与志雄 「程よい人」
...その頃この爆藥は「ノーベル油」として知られたが、發煙硝酸、濃硫酸、グリセリン等を使用して製造したもので、過程は、複雜なるのみならず、最もその弱點として、これを製造する人も利用する人も、困却していたのは、些少の衝撃で、爆發の危惧あることに集注していた...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...これは些少(さしょう)ながらのお礼の印」「どう致しまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...些少の擦創(すりきず)...
中里介山 「大菩薩峠」
...些少(さしょう)ながら感激の力のある言葉を発しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)は恁(か)ういふ辛苦(しんく)をしてまでも些少(させう)な木片(もくへん)を求(もと)めて居(ゐ)る人々(ひとびと)の前(まへ)に矜(ほこり)を感(かん)じた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)の風呂敷包(ふろしきづゝみ)から獲(え)つゝあつた金錢(きんせん)は些少(すこし)のものであつたが...
長塚節 「土」
...些少(さしょう)も仮(か)す所なく...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...些少(さしょう)にても家禄あれば...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...些少(さしょう)でも疑わしい者は容赦なく拘引(こういん)された...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...些少(さしょう)ながら金子貯(たくわ)えおき候えば...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...之を聞く彼れの時事新報を書くや些少(させう)の誤字をも注意して更正すること太(はなは)だ綿密なりと...
山路愛山 「明治文学史」
...農夫町民に及ぼす影響はいつも極めて些少(さしょう)だった...
山本周五郎 「新潮記」
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