...彼女は些少の金額でそのドレスを買った...
...些少な間違いは誰にでもあることだ...
...些少な配慮が大きなトラブルを引き起こすこともある...
...彼は些少な改善で生産性を向上させた...
...些少な不満は我慢してほしい...
...小兒の如き社會的愛情を失ふことは決して些少なる損害ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...些少(ちっと)も準備が整はないで...
泉鏡花 「海城発電」
...些少(ちょっと)も良心が咎(とが)めないか...
泉鏡花 「海城発電」
...それに些少の利得を加算して二割の販売差益を受けるのは当然のことである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...僕という作家にとっては些少の差支えもない事なのである...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...これは些少(さしょう)ながら...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ここに些少(さしょう)の問題が在る...
太宰治 「女人訓戒」
...自分のわずかな所持金――母がていねいにハンカチにくるんでカバンの底に入れて贈ってくれた些少(さしょう)な金額――が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...遠(とほ)い以前(いぜん)から紛糾(こゞら)けて來(き)た互(たがひ)の感情(かんじやう)に根(ね)ざした事件(じけん)がどんな些少(させう)なことであらうとも...
長塚節 「土」
...どんな些少(ささい)な交渉でもみんな私のところへ...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...些少(さしょう)の水をもって火に灌(そそ)ぐが如し...
福沢諭吉 「学問の独立」
...私塾にて些少(さしょう)の受教料を取るも大いに人の耳目を驚かす...
福沢諭吉 「学校の説」
...皮膚と些少(すこし)の筋で継がっている状態だった...
牧逸馬 「双面獣」
...林町にしろ、家賃はいるのです、些少にしろ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...是にはまだ些少(さしょう)の地理的観念がある...
柳田国男 「海上の道」
...紙に包んだ物をそこへさし出し「些少(さしょう)ではあるが謝礼だから」と云った...
山本周五郎 「花も刀も」
...……で些少(さしょう)なれどこの銀子(ぎんす)をお持ちあって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして些少(さしょう)ながら内金としてと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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