...堀割に沿うて造られた街衢(がいく)の井然(せいぜん)たることは...
芥川龍之介 「松江印象記」
...街衢(がいく)の地割の井然(せいぜん)たるは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...井然(せいぜん)たる山下(さんか)の村落に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...この結論に達するまでの理路は極めて井然(せいぜん)としていたが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...彼(かれ)は溝渠(こうきよ)の井然(せいぜん)として居(ゐ)るのに見惚(みと)れて畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...謀叛などは思いも寄らぬ」笹野新三郎の言うことは理路井然(せいぜん)としておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...へエ」茶店の老爺の話は思ひの外井然(せいぜん)として居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヘエ」茶店の老爺の話は思いの外井然(せいぜん)としております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...市中の雑然とした古い町並に比べて、浜ノ町は碁盤の目のように、井然としている...
火野葦平 「花と龍」
...五角の花畑などが幾何学的に井然(せいぜん)として居るのは...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかもその言ふ所条理井然(せいぜん)として乱れず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...その地面には井然(せいぜん)たる区画があって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その手續がいかにも秩序井然としてゐるので...
森鴎外 「半日」
便利!手書き漢字入力検索