...四一 爲レ學緊要、在二心一字一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...肝向ふ二二心をだにか相思(おも)はずあらむ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...一時和レ雨到二心頭一...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...敵は大勢味方は一人頼むお前は二心ざれがきではあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...櫻町(さくらまち)の名(な)を忘(わす)れぬ限(かぎ)り我(わ)れは二心(ふたごゝろ)の不貞(ふてい)の女子(をなご)なり...
樋口一葉 「軒もる月」
...しかし私は二心は嫌ひだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...元来合体した二心皮から出来ており...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...かえってあの人に二心があったからではないかという気がされる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...5380復讐の神チシフォネ二心のある人を害する蔭言(かげごと)の代(かわり)に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いやそれは見るからに二心なく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二心ある・よこしまな・行為は決して勇気と呼んではならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたくしはわが子とは申しません」「二心はない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これらの二心ある醜類をことごとく軍律に照して断罪に処すべきでしょう」荀攸(じゅんゆう)がそばからいうと...
吉川英治 「三国志」
...今は二心ない者とはいえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...この度こそ、木曾のみか、二心ある者、悉(ことごと)くを、粛清(しゅくせい)して余すなく、甲軍の陣紀を一新せねばならぬ!」抑え難き憤(いきどお)りもこめて、途中、勝頼はしばしば馬上でつぶやいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...小野寺のせがれも二心はござるまい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...てまえが二心ない源氏の氏子だという証拠をお見せする為に――その鳥羽蔵をかたづけてお見せしましょう」「かたづけてとは?」「ま...
吉川英治 「源頼朝」
...幕府が細川家を二心なきものと見極めた信頼の証拠であるとも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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