...お祭といつて居るが春秋二季の大式日...
泉鏡花 「遺稿」
...お祭といっているが春秋二季の大式日(だいしきじつ)...
泉鏡花 「遺稿」
...競馬は春秋二季、あたかも農閑期に、いくらかの現なまが――たといそれは租税やなんかのためには不足だったにしても――村人のふところへ宿かりした時分にあったのだ...
犬田卯 「競馬」
...読書界が毎年二季のこの附録を迎うるやあたかも回向院(えこういん)の番附を見ると同一の感があった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...誰でもすぐにあの「暑さ寒さも彼岸まで」という春秋二季の彼岸を思い起こすのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...其時分の大家号授与所に言はれた『国民之友』の春夏二季附録には思軒...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...たいてい春秋二季にやりますな...
中里介山 「大菩薩峠」
...御米渡しも夏冬の二季と定めてからは...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...祭は春と冬との二季に行われるが...
火野葦平 「花と龍」
...春秋二季の祭りの季節となれば...
牧野信一 「バラルダ物語」
...春秋二季に訪れる山廻りの役人が現れると「狼」と「山猫」は...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...その佳句もまた春夏の二季に多し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...一年十二季の絵も平凡でない文学的価値のある詞(ことば)書きをつけて帝のお目にかけた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尚そのうえに若艸会では春秋の二季に音楽会を催すことが例となっているから...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...一年を二季に分けながら...
柳田國男 「歳棚に祭る神」
...この二季の儀式だけが盛んになって...
柳田国男 「年中行事覚書」
...春秋二季に星ヶ岡または寒翠園で大会が開かれ...
山本笑月 「明治世相百話」
...二季節はいま北東の風ばかり吹く時である...
吉川英治 「三国志」
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