...二人づれで来ると...
太宰治 「散華」
...七ぐらいのお嬢さんと二人づれで外に乳母(うば)か女中頭(がしら)といったような老女が一人と若い女中が二人つき添っておりましてその三人がお遊さんのうしろから代る代る扇子(せんす)であおいでおりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...練吉と二人づれで出席した...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...」「二人づれでお参りしちやいけないんださうですよ...
永井荷風 「来訪者」
...アレクサンドラ・ステパーノヴナは子供も二人づれで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...友人の藤浪君と二人づれで行くことにした...
平出修 「二黒の巳」
...入れちがいに向うから二人づれでやって来るところをぱったりと行き逢(あ)った...
堀辰雄 「幼年時代」
...いずれの時も箏と二人づれであった...
宮城道雄 「五十年をかえりみて」
...亭主が情婦と二人づれで駅の改札口を出て来るところを見たので細君は身をかはしたが...
宮地嘉六 「老残」
...この間はお恭ちゃんの兄さんが二人づれで来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一人ではさすがにいやで、二人づれで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一人かと思つたら二人づれかと私はその二人づれであることに注意して眺めた...
室生犀星 「巷の子」
...頭から半纒(はんてん)をかぶった男との二人づれで...
山本周五郎 「花も刀も」
...二人づれでいったって?」「あたしはいいの...
横光利一 「上海」
...ただいま、軍師の呉用大人(たいじん)と、先ごろ梁山泊(りょうざんぱく)へ入った関羽(かんう)の子孫の関勝(かんしょう)とが、二人づれで、戦場のご報告にとこれへ見えましたが」聞くと、宋江は刎(は)ね起きて、すぐさま軍衣の容(かたち)をただし「――これへ」と、つねのごとく、呉用と関勝の二人に会った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...二人づれでは走るまい」「そうもいえる」「第一...
吉川英治 「親鸞」
...ははは……御仏と二人づれでおざるぞよ」孔雀明王(くじゃくみょうおう)一「おういっ」岸々(がんがん)と肩をいからしている声だった...
吉川英治 「親鸞」
...やがて仲よく二人づれで帰って行った...
吉川英治 「随筆 新平家」
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