...海月(くらげ)が泳ぐような二人づれが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...黒い帽子に黒いマントの二人づれのあとを見送っている...
海野十三 「火星兵団」
...御主人様と二人づれで...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...二人づれ三人づれで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...旅舎の主人夫婦が遠来の二人づれを歓待するために頻りに料理を拵へてゐるのも...
田山録弥 「山間の旅舎」
...洋服を着た二人づれの小さな娘が...
豊島与志雄 「市郎の店」
...たしかに巡礼の二人づれであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...慾と二人づれでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い二人づれがこのベンチのうえで身体を寄せ合うようにして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いますれちがつたばかりの二人づれに自分を比較した...
堀辰雄 「聖家族」
...ある日伯楽(ばくらう)のやうな男が二人づれで...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...現に、今、通りすがった、二人づれの、職人らしいのが、振り返って、うしろ影をつくづく見て、「へッ、たまらねえな――どこのかみさんだろう?」「畜生! 亭主野郎、どんな月日の下に生れやがったんだ!」お初は、そんな冗談口は耳にも止めず、かまわず間近な、三斎屋敷の方へしとしとと歩いている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ほとんど、真の闇の、山ノ宿裏道の真夜中――人ッ子一人通るはずがないのだが、その時、思いがけなく、駆けゆくお初の行手から、二人づれの、黒い影――「何じゃ! 夜陰に?」と、武家言葉が、とがめるのを、お初、「おたすけ下さいまし、いま、あとから乱暴者が――」「なに、乱暴者?」と、一人が、透かして見て、「おお、なるほど――」雪之丞、とんだ邪魔がはいったと、ハッとしたが、お初を、どうしても、このままには逃せないのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一人ではさすがにいやで、二人づれで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十号室に泊まりこんだ二人づれの男と...
三好十郎 「胎内」
...あんたの気のせいよ、だって、私たちが立つ時だって、二人づれの方は、なんか笑いながら、これからお湯に入るところだったわ...
三好十郎 「胎内」
...あちらにもこちらにも男女の二人づれが横になっている...
横光利一 「欧洲紀行」
...弥陀(みだ)と二人づれなり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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