...その顔は二つとも鋭い明暗を作って居ります...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...頭は二つとも噛(か)み合いながら...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...二つともすくなくとも百五十年前のもの...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...電球が二つとも切れてしまいまして...
太宰治 「斜陽」
...二つとも微(かす)かに息があった...
田中貢太郎 「西湖主」
...そういう伝統が二つともない...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...二つとも等しく彼の心を奪い彼を従え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肱掛(ひじか)け椅子(いす)は二つともなくなっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老夫婦が湯呑から番茶を一口飲み火鉢の火に手をかざした時には膳は二つとも既に運去られて...
永井荷風 「春雨の夜」
...こっちの方の二品は、こりゃ錦の袋入りの守り刀と来ている、もう一つはズッシリとしたこの重味、この二つとも、殿様からの御拝領なんだろう、まだ結び目も解かず、封も切らずにあるやつが、手つかずこっちへ授かったというのも返す返す有難え話だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...二つとも滅茶滅茶に引っ掻き廻してあるのです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...二つとも真理の一部を言ひ表はしてゐるといふことは不可能である...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...「ベートーベン」と「われらの仲間」二つとも欧州物...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二つとも主題に向つて簡潔に書かれてある...
牧野信一 「海浜日誌」
...これ二つともに成らずと...
南方熊楠 「十二支考」
...その二つともムダで...
三好十郎 「肌の匂い」
...二つとも源氏が無関心で聞いていられないことだった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二つとも首は眼をふさいでいたが...
吉川英治 「三国志」
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