...まるで予期しないで...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ほんたうに予期しない幸福だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...その通りに近づいて来る親しみはあるがむしろ予期しない人物を見て驚きの軽い衝動を感じた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...北村も千重子も全く予期しないことが起った...
豊島与志雄 「自由人」
...予期しない無意識の中にその完全な充ちたりたものを感ずることがある...
中井正一 「美学入門」
...これは実に小生としては予期しないことであり...
中里介山 「生前身後の事」
...僕は予期しない瞬間に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...予期しないことではありませんが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...銭形平次も予期しない言葉でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...貴方の家庭は私の全く予期しない複雑なものでありました...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...そしてきょうのように悠々(ゆうゆう)と野に遊ぶことは予期しない招きであった...
室生犀星 「姫たちばな」
...予期しない事である...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...須藤もいつまでああじゃ困るし家庭のことを追々と覚えてもらわんといかんからな」予期しない言葉であった...
矢田津世子 「父」
...これはまったく予期しないことで...
山本周五郎 「いさましい話」
...こんどはまったく予期しない方面から...
山本周五郎 「似而非物語」
...それはまったく予期しない寂寥だった...
横光利一 「旅愁」
...予期しない事だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...内部の構造は全然わたくしの予期しないものであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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