...またどんな不了簡(ふりょうけん)が起るまいものでもない...
泉鏡花 「婦系図」
...学芸部の了簡(りょうけん)では...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...私はそんなだいそれた了簡(りょうけん)ではない...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...日本人の了簡違いが一つあるのである...
大隈重信 「平和事業の将来」
...虫ばみ枯れかかった葉を故意にあさはかな了簡(りょうけん)で除いて写した向日葵の絵は到底リアルな向日葵の絵ではあり得ない...
寺田寅彦 「備忘録」
...そんな了簡では金貸しはできません」「金貸しという商売も思ったより忙(せわ)しい商売だねえ」「忙しくって結構...
中里介山 「大菩薩峠」
...途中でのたれ死をしたらそれまでよ」「その了簡ならそれでいい...
中里介山 「大菩薩峠」
...みなさん方に了簡がおありなさるなら了簡通りになさいましと吐(ぬか)したぜ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この後は道庵にも了簡(りょうけん)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは悪い了簡以上の図々しさだと...
中里介山 「大菩薩峠」
...結婚は愚図々々にして置かうと了簡を極(き)めた...
夏目漱石 「それから」
...そりやお前惡い了簡(れうけん)だぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この上待たせるのは良くない了簡だぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決して決して不了簡など出すやうな事はしませぬほどに夫れも案じて下さりますな...
樋口一葉 「十三夜」
...これも西洋人の風なりとて無理に了簡(りょうけん)を取り直して銭を奮発し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...政府の地位を占めて自(みず)から政権を振廻(ふりま)わして大下の治療をしようと云う了簡はないが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...東西ともに大人が今の小児ほどな了簡の所為多く...
南方熊楠 「十二支考」
...普通(あたりまえ)の人間とはチットばかり了簡が違いまする」「フウム...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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