...踏むなどという図太い了簡(りょうけん)を出すものか...
泉鏡花 「活人形」
...学芸部の了簡(りょうけん)では...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...そういう不人情な了簡ではならぬといわれて...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...窃(ひそか)に自分の己惚了簡で学問好きの嬢様は華尾のやうな俗吏がお気に召す筈が無いと定(き)めてゐた処へ華尾が博士論文の催促で責められると聞いたから...
内田魯庵 「犬物語」
...チンコロのようにオモチャにされたんで罪を犯す了簡(りょうけん)があったんじゃない...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...どうしても私一人で敵(かたき)を討つ了簡で...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...微塵にカッ飛ばしてやろうとの了簡方(りょうけんかた)と見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...直グニハ了簡ガツクモノデハナイカラ...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪い了簡(りょうけん)を出すもんじゃない...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の真価以上に看板(かんばん)をかけたい了簡(りょうけん)なるか...
新渡戸稲造 「自警録」
...あんな浮いた了簡で末が遂げられやうか...
樋口一葉 「にごりえ」
...大藤(おほふぢ)の大盡(だいじん)が息子(むすこ)と聞(き)きしに野澤(のざわ)の桂次(けいじ)は了簡(りようけん)の清(きよ)くない奴(やつ)...
一葉女史 「ゆく雲」
...かりそめにも自分の了簡を出ださしめず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...これも西洋人の風なりとて無理に了簡(りょうけん)を取り直して銭を奮発し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...斉の宣王が羊を以て牛に易えた了簡と大分差(ちが)うようだが...
南方熊楠 「十二支考」
...そんで船長(おやじ)の了簡(りょうけん)がわかったッ」「馬鹿な...
夢野久作 「難船小僧」
...アトは俺が死んでも構わない了簡(りょうけん)だろう...
夢野久作 「近世快人伝」
...「ウム……君がその了簡ならこっちにも考えがある」「……マ……マ……待ってくれ...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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