...ヴィオロンセロを主とする四重奏(しじゅうそう)で...
海野十三 「暗号音盤事件」
...もちろん営利を主とする会社の営業方針に縛られた映画人に前衛映画のような高踏的な製作をしいるのは無理であろうが...
寺田寅彦 「映画芸術」
...松陰の主とする所は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...論文は学究的乃至解説的なものを主とする...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...オフィスを主とする高層建築などは...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...当時会津(あいづ)を主とする佐幕の諸藩と薩長(さっちょう)以下勤王諸藩の軋轢(あつれき)は...
永井荷風 「江戸芸術論」
...櫟(くぬぎ)楢(なら)を主とする林木が赤に黄に彩られている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...その一は本来は天文暦象のことを主とする暦家に属したものであるが...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...薩長を主とする強藩の策士と共謀して...
蜷川新 「天皇」
...近代の恋愛を主とする抒情詩的(リリカル)な小説が...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...民間にもまた一方にはイギリス法律を主とする東京法学院(今の中央大学の前身)...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ただ簡単なる想をのみ主とするものは...
正岡子規 「曙覧の歌」
...言語の遊戯を主とする者は江戸を以て鑑(かがみ)とすなり花に樽 宗因うつり行くはやいかのぼり紙幟(のぼり)同かけまくもかしこやこゝの踊かな 同宇治橋の神や茶の花さくや姫 同花や上野とつはた本(もと)の人家迄似春(じしゅん)の如し...
正岡子規 「古池の句の弁」
...世界の主とする御決心をなさつたことを勘付きました...
宮原晃一郎 「悪魔の尾」
...自己を主とする主義である...
宮本百合子 「大いなるもの」
...炒り搗きを主とするのは麦類が多かった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ひとり秀吉だけの行動を主とする太閤記でもありたくなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...漸くキリシタンを領主とする国の首府に...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索