...その喜びは客として――和歌ほどに重きをおかないで――その初音を啼く時の目に見た形の客観的描写を主としております...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...君の感興を主として...
太宰治 「風の便り」
...主として平素の習練を積むことが必要で...
寺田寅彦 「空想日録」
...疑問は主として所謂透察的学問性に関わる...
戸坂潤 「科学方法論」
...主としてギリシアにはじまる...
戸坂潤 「辞典」
...民間のファッショ団(主として小市民・農民・後れた労働者からなる)から発生した諸外国のファシズムも初めは反資本家的姿態をこらしたものである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...主として理論的認識に即した真理...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...これは主として慰めの言葉に限られた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...それも主として母にまかせて...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...けれども主として...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...何を描いたかの方を主として検査され...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...かえって名誉を得ざりしものは主としてその句の平民的ならざりしと...
正岡子規 「俳人蕪村」
...やはり漢字かな交りの文章を主として書く方に逆もどりをしてしまつた...
水野葉舟 「言文一致」
...遼元の諸朝は主として弓を用いたらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...主として方法的のことでもあるのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...這入りたいのは主として酒を飲みに這入りたいのである...
森鴎外 「金貨」
...主としては爰(ここ)にあるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...主として分量のあまりにも多いからであるようだが...
柳田國男 「和州地名談」
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