...たゞそのダイヤモンドが卓子(つくゑ)の上の蝋燭を倒したばかりに主人のニユートンは二十年丹精した光学の原稿を焼かれてしまつた...
薄田泣菫 「茶話」
...年老(と)ってからぽつぽつ丹精した弟子がまた多少出来ました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...特に聞き書きすることに丹精したのでもある...
田村松魚 「幕末維新懐古談」
...『折角ーシャの丹精した鳩が...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...自分の丹精した庭の牡丹を眺めながら...
直木三十五 「南国太平記」
...父井上外記が丹精した井上流砲術の秘巻に...
野村胡堂 「江戸の火術」
...丹精した朝顏がお仕舞になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それぢや歩きながら聽くとしようか」お靜が丹精した新しい袷(あはせ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いくら異人でも丹精した畑作を...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...花好きの妻の母が十年近くも一人で丹精した大事な植木です...
堀辰雄 「行く春の記」
...じいやが丹精した花壇は...
水上滝太郎 「九月一日」
...家主の丹精した黄と紫のパンジーが咲きかけていたのを憶えている...
山川方夫 「愛のごとく」
...みんな父が自分で丹精したものなのだが...
山本周五郎 「あだこ」
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