...私は別趣の感慨にさそわれずにいられなかった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...そうしてこれらは「釣瓶取られて」の句や「我ものと」の句などとくらべて大変趣の違うことをその時分の幼い心にも了解することができたのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...その次に同様の趣の処はちゃんと前例によって旨くやってある...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...手紙の趣のように紐育(ニューヨーク)へ渡って...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...その情趣の髣髴(ほうふつ)は無いではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...それぞれ趣のちがう震え方をする...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...なるほど考へて見ると田舎には何でも一家の内でやるから雅趣のあることが多い...
正岡子規 「墨汁一滴」
...こういう詩趣のふかさも面白く感じました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...微趣のかずかずにあまりに深く薫染し過ぎて来た...
室生犀星 「愛の詩集」
...その滴る水の流れ口を次第に低めにして自然に敷砂利(しきじゃり)の間を縫うてゆく趣の深さは...
室生犀星 「庭をつくる人」
...月今宵は少くも灑脱(しやだつ)の趣のある句である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...一種の趣のあるのを感じたことがある...
森鴎外 「花子」
...長い趣のある廊下をとおり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...されば工藝は情趣の世界...
柳宗悦 「民藝四十年」
...器は人を情趣の境に誘う...
柳宗悦 「民藝四十年」
...やむなくその意趣のほどを知りたくて来た...
山本周五郎 「百足ちがい」
...この空と花との美しき情趣の中で...
横光利一 「花園の思想」
...老人でなければ興趣の薄らぐ種類にちがいないが...
横光利一 「夜の靴」
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