...丸々と太ってから...
海野十三 「怪星ガン」
...丸々と肥っていた...
高見順 「いやな感じ」
...いつも白く丸々と太り...
太宰治 「女神」
...二十七産婆が赤い背(せなか)の丸々しい産児を...
徳田秋声 「黴」
...それでいて勿體ないほど丸々と肥った金髮の令孃で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...マトロートは肥った、丸々した、顔の赤い騒々しい女で、故ユシュルーの気に入りだったが、神話に出て来るどんな怪物よりも更に醜いかと思われるほどだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...丸々と剃った妾をつれて来るわけには行かない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丸々身上(しんしやう)も渡せまいが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸田節三ももちろん博士の出鱈目を丸々信じたわけではない...
久生十蘭 「魔都」
...丸々となれるばい...
火野葦平 「花と龍」
...彼女は少年の頬っぺたを軽く叩きながらその丸々ふとった肉附につくづく見とれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...丸々と太った体には...
北條民雄 「可愛いポール」
...四つばかりの丸々と肥つた男の子が此の母親の手から船頭の手に差し渡されると見る間に宙へ浮いて子供は嬉(うれ)しさうに陸へ上げられた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...丸々の野ら猫でも無いが...
柳田國男 「どら猫観察記」
...丸々その楽しみを奪われてはいない...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...丸々と縛られた維倉青年の前に突っ立った...
夢野久作 「女坑主」
...日に増(ま)し丸々と肥って...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...厚く丸々として、差し渡し六十センチ、各腕の先端より八センチの柔軟な黄色い管が突出...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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