...丸々と出してゐるのは...
芥川龍之介 「芋粥」
...丸々した顔ににこにこしている子供を見ていたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...二十七産婆が赤い背(せなか)の丸々しい産児を...
徳田秋声 「黴」
...伴(とも)の者に拾わせて見ると丸々と肥った当歳児であった...
中里介山 「大菩薩峠」
...傍(そば)にいた坊主頭の丸々と肥えた小さい人に話していた...
夏目漱石 「行人」
...丸々と肥った手を振って美しい夫人を婦人客の方へ追いやり乍(なが)ら...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...あとは判りません」丸々と肥つた可愛らしい娘ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その丸々の配置を研究して居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その丸々の配置を研究して居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」アアミンガアドは丸々とした背を向けて...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...丸々百弐拾円儲けられたら...
林芙美子 「朝夕」
...触手ごと丸々食べてしまうのだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...丸々とよく出来た球菜の畠を眺めながら...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...独りで先に入って行ったお関は大変丸々とした頬の美くしい女の子をつれて来て...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...永徳や応挙の虎は丸々と肥っている...
山本笑月 「明治世相百話」
...稼ぎ高を丸々取上る上に...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...丸々と脂切(あぶらぎ)った……...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...以前の紅く丸々とした頬は...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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