...しゃこのように丸々と肥(ふと)って...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...丸々(まるまる)と肥った...
芥川龍之介 「母」
...丸々(まるまる)した顔を傾けて見せた...
芥川龍之介 「母」
...丸々と肥満した野村は...
芥川龍之介 「路上」
...今日まで丁度丸々五十年になります...
上村松園 「想い出」
...丸々とした膝があった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...ずんぐりと背が低くて丸々と太ったちょびひげの支配人がデスクに向かって帳簿をいじくっていた...
江戸川乱歩 「影男」
...ケレドモ、所詮(ショセン)、有閑ノ文字、無用ノ長物タルコト保証スル、飽食暖衣ノアゲクノ果ニ咲イタ花、コノ花ビラハ煮テモ食エナイ、飛バナイ飛行機、走ラヌ名馬、毛並ミツヤツヤ、丸々フトリ、イツモ狸寝、傍(ソバ)ニハ一冊ノ参考書モナケレバ、辞書ノカゲサエナイヨウダ、コレガ御自慢、ペン一本ダケ、ソレカラ特製華麗ノ原稿用紙、ソロソロ、オ約束ノ三枚、三枚、ナンノ意味モナイ、ズイブンスグレタ文章ナノニ、ワカラヌ奴ニハ、死ヌマデワカラヌ...
太宰治 「走ラヌ名馬」
...丸々と肥つた商賣上手の如才ない四十男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男の丸々と肥った膝に...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...あの人の手や身體の丸々としたあたたかみは非常に女性的の肉感をあたへます...
萩原朔太郎 「ふつくりとした人柄」
...丸々百弐拾円儲けられたら...
林芙美子 「朝夕」
...貴様などが知らぬ事だわとて丸々相手にしてはくれず...
樋口一葉 「たけくらべ」
...触手ごと丸々食べてしまうのだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...四つばかりの丸々と肥つた男の子が此の母親の手から船頭の手に差し渡されると見る間に宙へ浮いて子供は嬉(うれ)しさうに陸へ上げられた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...丸々と肥えた膝頭をついて...
矢田津世子 「女心拾遺」
...厚く丸々として、差し渡し六十センチ、各腕の先端より八センチの柔軟な黄色い管が突出...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...束髪のようにきれいに上げた髪の下の丸々としたその顔もまた精神の美を現わすよりは肉体の美を現わしているというべきであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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