...丸々(まるまる)と肥った...
芥川龍之介 「母」
...鶏は丸々と肥って呑気な足どりで畑の間を歩きまわっている...
伊藤野枝 「転機」
...丸々と太ってから...
海野十三 「怪星ガン」
...丸々とした愛想のいい顔をしているのに...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...マトロートは肥った、丸々した、顔の赤い騒々しい女で、故ユシュルーの気に入りだったが、神話に出て来るどんな怪物よりも更に醜いかと思われるほどだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...伴(とも)の者に拾わせて見ると丸々と肥った当歳児であった...
中里介山 「大菩薩峠」
...あとは判りません」丸々と肥った可愛らしい娘ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丸々と肥つた商賣上手の如才ない四十男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...背のひくい丸々と肥えた中年の女が賑やかに兩袖をぱた/\させて這入つて來た...
林芙美子 「風媒」
...丸々と肥(ふと)って可愛らしかったのが...
二葉亭四迷 「平凡」
...触手ごと丸々食べてしまうのだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...フィリップスは丸々五分間...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...さう云へば俺の眼附も丸々としてゐてちよつと可愛い……いけない...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...男にしては低い丸々とした躯を彼は品のよいモーニングに包んでいた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...丸々と肥った身体(からだ)に...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...実に可愛らしく丸々と肥っておりましたが...
夢野久作 「霊感!」
...丸々とした肉付の両頬から首筋へかけて...
夢野久作 「笑う唖女」
...私の覚えているところでは血色のいい丸々と肥えたものであったが...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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