...X駅とY駅の中間の淋しい山中に...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...二者の中間の性質を帯びたものがいくらもあり...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...その中間の「耳の世界」「鼻の世界」「舌の世界」などの...
高神覚昇 「般若心経講義」
...どうだい」「組合かい」「うまく行ってるかい」この丸万は「現実派」と「観念派」の中間のようなアナーキストだった...
高見順 「いやな感じ」
...大人と子供との中間の人の首すじを見るのは特別に面白い...
高村光太郎 「人の首」
...二つの島の中間の海が漸次に浅くなって交通が容易になったというような事実があって...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...高遠でも深刻でもない中間の水準面である...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...彼らは何ら中間の陰影もなく直接に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...前述の扇型と後述の完全樹枝状との中間の状態で出来たものと思われている...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...中間の鐵がノソリと歸つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかるにその中間の地(たとへば東海道南海道など)で出来るものは柑橘類でも比較的堅くしまつて居るところがあつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...二度の人口実測の中間の期間の...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...実は中間の遊に後れてゐなくてはならない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その中間の関東と北陸...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それから翁はワキ座と地謡座のちょうど中間の位置に在る張盤の前に敷いた薄い茶木綿の古座布団上に座る...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...人間の行為と思考の中間の何ものであろうかと思い煩う技術精神に...
「純粋小説論」
...その取混(とりこ)みの中に、「若旦那、お手紙でございます」庭ごしに、飛脚屋から受け取ったのを、中間の重助が、窓口から手をのばして、机に、ぽかんと、頬杖(ほおづえ)をついている彼の前へさし出した...
吉川英治 「松のや露八」
...ノラはこのような父と母によって中間の一民族として育ってきた...
吉行エイスケ 「新種族ノラ」
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