...播州龍野口(ばんしゅうたつのぐち)からもう山道である、作州街道はその山ばかりを縫って入る、国境の棒杭(ぼうぐい)も、山脈の背なかに立っていた、杉坂を越え、中山峠を越え、やがて英田川(あいだがわ)の峡谷(きょうこく)を足もとに見おろすあたりまでかかると、(おやこんな所まで、人家があるのか)と、旅人は一応そこで眼をみはるのが常だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ほんのり夜が白みかけました」「ここは何処」「中山峠...
吉川英治 「宮本武蔵」
...中山峠へ追って行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あなたと中山峠でお別れしてから二十日ほど後から今日まで――」橋の袂(たもと)に見える道中土産(みやげ)の竹細工屋の軒を指さして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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