...その首が中天に舞い上がっている光景...
江戸川乱歩 「影男」
...一 履中天皇...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...中天はもう青く冴え...
豊島与志雄 「憑きもの」
...薄曇りの空の中天に...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...西南の中天に真黒な雲が屯ろし...
豊島与志雄 「波多野邸」
...そしてなお中天に暮れ残った明るみが漂っている時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして一番太陽が中天に来る日だ...
野村胡堂 「古城の真昼」
...親分」屋根を離れて中天に昇つた明るい月光の下...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宴を閉ぢたのは十三夜の月が中天に昇つた亥刻(よつ)(十時)頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金色の放射線が紺碧(こんぺき)の中天へつきささるようにのびだしています...
火野葦平 「人魚」
...高く中天を摩する水煙りである...
牧野信一 「山彦の街」
...昔北方の販馬商客(うまうり)五百馬を駆って中天竺へ往く途上...
南方熊楠 「十二支考」
...月が明るく中天に上っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...九州では彦山の豊前(ぶぜん)坊、四国では白峯の相模坊、大山(たいせん)の伯耆(ほうき)坊、猪綱(いのつな)の三郎、富士太郎、大嶺の善鬼が一統、葛城天狗、高間山の一類、その他比良岳、横川岳、如意ヶ岳、高尾、愛宕の峯々に住む大天狗の配下に属する眷属(けんぞく)は、中天狗、小天狗、山水天狗、独天狗、赤天狗、青天狗、烏天狗、木(こ)っ葉(ぱ)天狗といったようなもの共で、今日でも盛んに江湖専門の道場を開いて天狗道を奨励し、又は八方に爪を展(の)ばし、翼を広げて、恰(あたか)も大道の塵(ちり)の如く、又は眼に見えぬ黴菌の如く、死ぬが死ぬまでも人間に取り付いております...
夢野久作 「鼻の表現」
...中天にあった陽は...
吉川英治 「三国志」
...たちまち中天から鶴を呼んで...
吉川英治 「三国志」
...陽(ひ)の中天の頃まで...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちょうど中天(ちゅうてん)...
吉川英治 「新書太閤記」
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