...しかし中天には、明々皎々(めいめいこうこう)たる大満月が隈(くま)なく光をなげていた...
海野十三 「少年探偵長」
...義太夫物で一番古いとされてゐるのは矢張り近松作の「國性爺」と「心中天網島」であるが...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...中天に月冴(さ)え渡るセエヌ河畔はアルキサンドル橋のたもとに...
谷譲次 「踊る地平線」
...中天はまだ薄暗く見え...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...谷中天王寺と瑞輪寺には名高い八重咲の桜があったと云う...
永井荷風 「上野」
...中天竺に阿育大王(あいくだいおう)とおっしゃる王様がございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからここを立ち出でて東照宮の方へ行く途中天海大僧正お手植の槙...
中里介山 「武州喜多院」
...九月十三夜の月が中天に懸ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中天に近くなった頃でもあり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...月はやがて中天に昇りましたが...
野村胡堂 「猟色の果」
...一月七日(火曜)曇富士映画「天城心中天国に結ぶ恋」セット...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...太陽は中天に赤くとどまっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...昔北方の販馬商客(うまうり)五百馬を駆って中天竺へ往く途上...
南方熊楠 「十二支考」
......
横瀬夜雨 「花守」
...太陽は中天(ちうてん)に近づいてゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...――その中天には...
吉川英治 「私本太平記」
...いとど中天に冴えて見えた二十日月(はつかづき)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちょうど中天の太陽を時折かすめて...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??