...此松浦君の墓は谷中天王寺にあって先生の英語の墓碑銘がある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...市廳の大時計のまはりに羽搏(はばたき)する鸛(こふ)の鳥は頸を中天にさし延ばして雨の水玉を喙に受けてる...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「ハルレム」
...眼中天然物なきを常とする...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...流星のように中天へ舞いあがったのだった...
海野十三 「超人間X号」
...中天(ちゅうてん)に光っていた...
海野十三 「○○獣」
...太陽は中天に昇つて光を増し...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...自当下早送二于天一而授以中天上之事上...
高木敏雄 「比較神話学」
...それが合掌したやうな形で中天に向つて延びて行く...
寺田寅彦 「木蓮」
...中天の星は淡くまたたいていた...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...佛書の中天台と慈恩と一行とは別に一格ある用意の書なり此の三書は尤も大事なり一行の書は易老子の如し慈恩の文は楊子法言太玄經の如し天台の書に又一格あり此の三書の格は甚深の口傳あるべし唯授一人の祕法なり筆示すべからず云々とあるは是れ其の獨得を言明せる者なり...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...中天竺に阿育大王(あいくだいおう)とおっしゃる王様がございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...土は黒い雪のごとく中天に舞いあがり...
火野葦平 「糞尿譚」
...つまりは山中天然の現象の観察が...
柳田国男 「山の人生」
...おいらん蜘が中天にかかつてゐる...
横瀬夜雨 「べつ甲蜂」
...信濃の名物という月がその晩も煌(こう)として中天にあった...
吉川英治 「剣の四君子」
...中天に午刻(ひるどき)の近きを思わせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...役人たちの蟻(あり)のような影が中天の陽の下で忙しく動きはじめる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それこそ中天に浮ぶと云つた形でづばぬけて高く大きく聳えてゐる富士山を見出して...
若山牧水 「樹木とその葉」
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