...此松浦君の墓は谷中天王寺にあって先生の英語の墓碑銘がある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...刻一刻、見る間に色は褪(あ)せて、うす紫に変るころには、空もいつか藍色を増して暗く、中天に輝やく二、三の星は、明日も晴れぞと、互いに瞬(まばたき)して知らせあっている...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...三 履中天皇の皇子...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...中天に月冴(さ)え渡るセエヌ河畔はアルキサンドル橋のたもとに...
谷譲次 「踊る地平線」
...」月はもう中天に漂っていた...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...中天はまだ薄暗く見え...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...その明るみが中天に差して...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...中天を蔽っていた巖のような黒雲が...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...そしてなお中天に暮れ残った明るみが漂っている時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...月はちょうど中天に近く...
中島敦 「環礁」
...カッと中天の雪雲を焼くと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...土は黒い雪のごとく中天に舞いあがり...
火野葦平 「糞尿譚」
...けれども中天の雲を吹き飛ばすだけの力はなく富士は曇つた儘姿を現はさない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...中天を半ば傾いた陽が...
牧野信一 「熱い風」
...たちまち中天から鶴を呼んで...
吉川英治 「三国志」
...月も雲も真夜中の中天に寝まろんでいる相(そう)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...陽(ひ)もちょうど中天...
吉川英治 「新書太閤記」
...中天に昇ってゆくのを仰いでいると...
吉川英治 「新・水滸伝」
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