...夫人はその中ほどを開いて私の前に置いた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...上野広小路の山崎(油屋)の横を湯島の男坂の方へ曲がって中ほど(今は黒門町か)に住んでいました...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...私(わたし)の村の中ほどをよこぎつて...
土田耕平 「千本木川」
...中ほどに高い土手があり...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...次第(しだい)に山の中ほどまで登って参りました...
豊島与志雄 「夢の卵」
......
中島敦 「河馬」
...後(うしろ)から三番目の机の中ほどにいた小供が...
夏目漱石 「永日小品」
...ちょうど中ほどのところに相対して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その橋場の中ほど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紅梅町から省線お茶ノ水駅へ出ようとする町の中ほどのところに...
久生十蘭 「魔都」
...その中ほどを開いてわれわれに示したものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...丁度真中ほどにをりますとき...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...さあひとつ干しておくんなさいよ」その大川の真ん中ほど...
正岡容 「圓朝花火」
...短かい刃渡りの中ほどがふくらんだ半月形の刃物は人の血と膏(あぶら)で...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...中ほどから大分端折(はしょ)ってみた...
柳田国男 「海上の道」
...列の中ほどから、『はっ、何ぞ御用ですか』磯貝十郎左衛門は答えながら前へすすんで来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...次の間の仄暗(ほのぐら)い畳の中ほどに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...舟の中ほどに、彼は、膝広く坐っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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