...しかして幸福なるものにとりては千代も八千代も変らぬ世こそ望ましけれども不幸なるものにとっては変り行く世の中ほど楽しきものはあらざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...脳髄の中ほどにあって...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...五十ロッド沖あいの池の中ほどにガチョウどもが泳いでいるのをながめた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...四つの翼の一つは(東を向いてるのは)中ほどで切れていて...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...中ほどに高い土手があり...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...池、といっても、台地の裾から湧き出る水がただ広くたまってる浅い沼で、その片側、道路ぞいに、丈高い葦が生い茂り、中ほどに、大きな松が一本そびえている...
豊島与志雄 「ものの影」
...タンプル郭外の入り口に運河の円橋がこしらえてる驢馬(ろば)の背中ほどの空地の後ろに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...底の中ほどに小さな急流を作っていたので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一枚の小菊の中ほどに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その橋場の中ほど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あるいはこれに近い中舌母音(舌の中ほどを高くして発する音)であるとし(金田一氏)...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...久美子は広間の中ほどのところに佇み...
久生十蘭 「肌色の月」
...そうしてその中ほどには...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...武蔵野の中ほどで見れば秩父の刀禰たち二方は……」「さて秩父たち二人は」「はしなくも……」「もどかわしや...
山田美妙 「武蔵野」
...多摩野の中ほどで...
吉川英治 「私本太平記」
...石段の中ほどから下までころげ落ちていった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ひろい大書院の中ほどに...
吉川英治 「親鸞」
...その中ほどの欄干から...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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