...中ほどにきたときである...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...夫人はその中ほどを開いて私の前に置いた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...それゆえイナゴが蟻に似るためには胴の中ほどの細くなることが必要であるが...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...中ほどの枝へ八咫(やた)の鏡(かがみ)をかけ...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...中ほどの尾をお切りつけになりますと...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...野を越えて来た頃でしょうか? 風致のいい赤松の丘の中ほどで...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...短冊のやうな国旗にまがへたビールの小旗を両隅から中ほど目がけて飾り付けてあつた...
田中貢太郎 「蛾」
...橋の中ほどまで来て...
田山録弥 「島の唄」
...この石の中ほどにたしか少しくぼんだところがあって...
寺田寅彦 「庭の追憶」
...ふたりは矢来の中ほどまで左右からちかよると...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...一枚の小菊の中ほどに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黒煙が川の中ほどまで煽(あお)られて来る...
原民喜 「夏の花」
...およそ廊下の中ほどまで来ると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...その中ほどにくっきりと見える薬師寺の塔だのをなつかしげに眺めたがら...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...群れの中ほどでひらめいて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...便船は、江の中ほどに、碇(いかり)を下ろしている...
吉川英治 「新書太閤記」
...列の中ほどから、『はっ、何ぞ御用ですか』磯貝十郎左衛門は答えながら前へすすんで来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...舟の中ほどに、彼は、膝広く坐っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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