...大屋根の中ほどに...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...道の中ほどまで来た時...
土田耕平 「時男さんのこと」
...池、といっても、台地の裾から湧き出る水がただ広くたまってる浅い沼で、その片側、道路ぞいに、丈高い葦が生い茂り、中ほどに、大きな松が一本そびえている...
豊島与志雄 「ものの影」
...橋の中ほどに佇立(たたず)むと...
永井荷風 「深川の散歩」
...おとなしく中ほどに宿(とま)っていた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...その丁度中ほどに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――梯子の中ほどに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その林の中ほどに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……彼は山の中ほどで...
原民喜 「秋日記」
...黒煙が川の中ほどまで煽られて来る...
原民喜 「夏の花」
...メトヴィチフの三人と十人の兵は地下室の中ほどのところにごたごたと並び...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...上膊の中ほどからあらわれている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...幕の前の中ほどにあるピアノに座を占めた時...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...中ほどには忘れていもしたのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...階段(きざはし)の中ほどへすわって休息をした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ちょうど石段の中ほどに「ゆ」の字形をして落ちていたのを...
柳田国男 「故郷七十年」
...河の中ほどにも、所々、洲肌(すはだ)が現われているのを見れば、流れのふかい所でも駒の脚で越え渡るに難くはなさそうに思われる...
吉川英治 「源頼朝」
...中ほどには華やかな鍋島絨毯(なべしまじゅうたん)が敷かれてあって...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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