...今度は斜(はす)むこうの三軒長屋(げんながや)の格子窓の中ほどの所を...
有島武郎 「僕の帽子のお話」
...め組が、中ほどから、急にあたふたと駈出して、二等室を一ツ覗(のぞ)き越しにも一つ出て、ひょいと、飛込むと、早や主税が近寄る時は、荷物を入れて外へ出た...
泉鏡花 「婦系図」
...中ほどがくびれて瓢形(ひょうけい)をなしているから...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...村の中ほどにありました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「中ほどの所にスリッパの片足の跡があるだけじや……そしてところどころに自然に片手を突いた跡がある」「びつこを引いていて...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...道の中ほどまで来ました時...
土田耕平 「狐に化された話」
...四つの翼の一つは(東を向いてるのは)中ほどで切れていて...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...橋の中ほどにきた時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ふたりはマリユスがおる道の中ほどへ向かってやってきたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...舟は沼の中ほどのところまでしか進まない...
久生十蘭 「地底獣国」
...初版本と定本とを此較して見ると「青猫」のスタイルの完成してゐる詩集の中ほどの部分はすこしも變つてゐず...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...左手にて右の腕首を肘(ひじ)との中ほどを握り...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...サイの目の隅が少し白くなって中ほどは紅(あか)く柔いのがちょうどいい...
村井弦斎 「食道楽」
...険(けわ)しき崖(がけ)の中ほどにありて...
柳田国男 「遠野物語」
...池の中ほど近くまで行くと...
吉川英治 「黒田如水」
...戦国の世の中ほど...
吉川英治 「神州天馬侠」
...川の中ほどで溺れ損ね...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...あの崖の細路(ほそみち)の中ほどで...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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