...君侯(くんこう)封内(ほうない)の(丹波笹山)山に天然(てんねん)に磨(ひきうす)の状(かたち)したる石をつみあげて柱(はしら)のやうなるを並(ならべ)て絶壁(ぜつへき)をなし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...なお多少君侯に心添えもするという役で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私の家は君侯の住居の近くの高台でその厩は表長屋に近い低い方であったから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そこで上屋敷にいた者も一時は君侯はじめ中屋敷の方に住まって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その君侯が亡くなれば葬儀を見送り...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...君侯でなくとも歴々の者は二刀のを呼ぶのであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...君侯の館でもこの事をして...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私どもの君侯は上屋敷に居られ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...まず君侯の母にあたる後室と...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ここへ来られるのはまず君侯一代に一度もあるかないかという位であるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...明治の初年に久松家から当時の老人連に嘱托して旧藩代々の君侯はじめ臣下や人民の特種な事蹟を調べさせられたものが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...汝は主君に何を言上したか? 君侯父子を離間しようとする佞臣奴(ねいしんめ)!良夫の顔色がさっと紙の様に白くなる...
中島敦 「盈虚」
...君侯のためにも望ましくない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ごく最近に用心の必要を知らされたばかりの・しかも自ら腕力人に優れているのみならず大勢の家来にとりまかれてますます強力な・そして全く彼に忠誠を誓った都市の真唯中のしかも警護の武士に固められた一室の中に頑張っている・あの君侯に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...藩の財政が困窮は同じことじゃ)同じではない理由を云っても君侯の事だった...
吉川英治 「鬼」
...「わしは君侯と領民のあいだに在って...
吉川英治 「鬼」
...君侯の馬前へ出ることは平常のたしなみ好(よ)き事になるし――また...
吉川英治 「宮本武蔵」
...角兵衛は、それを見て、なおさら彼の人物の大きさに傾倒したが、ふと、忠利から念を押された一言を思い出して、「しかし、君侯には、とにかく一度、人間を見た上でという仰せでござった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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