...況してお前のやうな中ぶらりんな馬鹿野郎が書くことが何になるのだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...中ぶらりに右のつッかけ穿(ばき)で...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...イヤに中ぶらりんの議論である...
田山録弥 「エンジンの響」
...さういふ人のこの論文の中ぶらりんであるのは不思議な気がした...
田山録弥 「エンジンの響」
...傍観を中ぶらりん乃至消極的だと見る人達は...
田山録弥 「孤独と法身」
...世相は中ぶらりんだ...
田山録弥 「西鶴小論」
...客観化が中ぶらりんで...
田山録弥 「自他の融合」
...ドイツの態度の中ぶらりんでないのが好い...
田山録弥 「真剣の強味」
...又その人が『解』の出来ない中ぶらりんの境にゐるのために起る所為である...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...中ぶらりんにしておきたかったのだ...
豊島与志雄 「自由人」
...猿橋の裏を中ぶらりんで見せられたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...中ぶらりんに落ちつけて...
夏目漱石 「虞美人草」
...そんな中ぶらりんの姿は嫌(きらい)である...
夏目漱石 「門」
...どっちつかずの中ぶらりんという尊称で普(あまね)く知られている人種がある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...海へも附かず河へも附かぬ中ぶらりん...
二葉亭四迷 「浮雲」
...御勘弁を」梯子段の中ぶらりんで消えも入りたい今松だった...
正岡容 「寄席」
...私は中ぶらりんのところね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おしよせるいろいろな事柄の間に中ぶらりんでいること...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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