...並々の人間とは御違ひになつてゐたやうでございます...
芥川龍之介 「地獄變」
...並々ならず長い鼻を持っている人として表現されているので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...内と外との軽侮や迫害と闘(たたか)って来た今日までの彼女自身の並々ならぬ苦労を...
徳田秋声 「縮図」
...綱手は、周章てて「いろいろと、並々ならぬ、お世話に、相成りましてござりまする...
直木三十五 「南国太平記」
...七歳の時は早くもピアノに対する並々ならぬ才能を認められ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...志賀樣には御先代から並々ならぬお世話になつた私です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この三人の關係の並々でなかつたことを白状してゐるやうでもあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...並々ならぬ好意を寄せてゐる樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きりやうも並々でなく三十二三の立派な年増です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...並々ならぬ用意のあることを見て取つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘お蘭の並々でない我儘と贅澤の現はれと見えないこともありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...並々ならぬ音楽に対する愛情があるからであろう...
野村胡堂 「探偵小説と音楽」
...従ってそれらのお寺や信心に篤(あつ)い在家(ざいけ)で用いる仏具の類や数は並々ならぬものでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...合せると並々ならぬ量である...
柳宗悦 「和紙十年」
...並々ならぬ才能を有つ同君の仕事が...
柳宗悦 「和紙十年」
...並々ならぬ厚意を寄せて色々と相談の途上にあつたところ...
山之口貘 「山之口貘詩集」
...その下の白大理石の床の上には水銀を並々と湛えたデアボロ型の硝子(ガラス)振子が悠々閑々と廻転している...
夢野久作 「暗黒公使」
...この事件の並々ならぬ内容が窺われますばかりでなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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