...わたしの目にも彼の並々ならぬ樣子は映つたので...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...並々の匠人の手で鋳られたものでないことをその鐘は語っていた...
有島武郎 「星座」
...彼が決して並々の探偵でないことを証するに足るものであった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...彼が誠に並々ならぬ魅力を感じていたことが分る...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...並々ならぬ深い経験が感取せられるので...
太宰治 「清貧譚」
...諸賢の並々ならぬ叡智において...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...綱手は、周章てて「いろいろと、並々ならぬ、お世話に、相成りましてござりまする...
直木三十五 「南国太平記」
...さればこの山の神社に四年目毎に行わるる奉納の試合は関東武芸者の血を沸かすこと並々(なみなみ)ならぬものがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...七歳の時は早くもピアノに対する並々ならぬ才能を認められ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...並々ならぬことは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...並々ならぬ手練と解りますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...竹童とかいう鼻の下の長えのを縛って行きました」「その男に怪しい素振りでもあったのか」「尺八吹きのくせに大男で力も並々じゃないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...作者の並々ならぬ手腕を偲ばせるところもあるが...
平林初之輔 「当選作所感」
...並々ならぬ悲劇だつたんだからね...
牧野信一 「武者窓日記」
...私も酒のためには並々ならぬ苦労をした...
宮地嘉六 「老残」
...従ってそれらのお寺や信心に篤(あつ)い在家(ざいけ)で用いる仏具の類や数は並々ならぬものでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...この事件の並々ならぬ内容が窺われますばかりでなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...武門の信義を守りとおすことの並々ならぬものを同じ武門の将として骨髄(こつずい)から思い知るのだった...
吉川英治 「黒田如水」
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