...「家路」と「緑の谷」〔「わが谷は緑なりき」〕とでフォードが並々ならぬ人物であることを知ったと書くだけで...
石川欣一 「比島投降記」
...並々ならぬこの辛抱づよさというものを...
海野十三 「地獄の使者」
...メスの切れ味の並々ならぬことがよく分った...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...並々ならぬ用事があるに違いないと思ったので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...一家の並々ならぬ算段があつたのだらう...
太宰治 「貪婪禍」
...老爺の言うのには棚田氏はこの昔の屋敷に並々ならぬ愛着を感じて...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...これこそ並々ならぬ素晴らしいお医者様だと吹聴(ふいちょう)するのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...並々ならぬ把握力を持っているように見えた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...日本ラジオが日本軍人に並々ならぬ好意を示したということは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...平次の構への並々ならぬを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...並々ならぬ癇癖(かんぺき)の證據でもあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...並々ならぬ反感を持つてゐさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...言葉や物の言いまわしに並々ならず注意を払い...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私も酒のためには並々ならぬ苦労をした...
宮地嘉六 「老残」
...並々の力では裂くことが出来ぬ...
柳宗悦 「樺細工の道」
...彼には工藝の本質たる「美」への並々ならぬ直観があった...
柳宗悦 「工藝の道」
...読書と独学の速さもまた並々ならぬものだったことが判った...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...しかも最初見た時から並々ならぬ美人だと思ったとおり繊妍(せんけん)たる容姿楚々たる風姿...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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