...毘沙門(びしゃもん)かなんかの縁日にはI商店の格子戸(こうしど)の前に夜店が並んだ...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...今ではもう俺を敬遠しかけている辯護士を捉まえて御託(ごたく)を並べたりしているが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...床を並べて寝てからも...
豊島与志雄 「死の前後」
...中に七色唐辛子(なないろとうがらし)の袋を並べてあるから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...手習い机の上に線香と水を並べて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...川柳にも『琴棋(きんき)書畫並べてばかり知りんせん』とか『黒助(くろすけ)へ代句だらけの繪馬をあげ』とか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丁度小説に於ける自然派と並行して...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...神風や玉串の葉をとりかざし内外(うちと)の宮に君をこそ祈れ(俊恵(しゅんえ))神祇(じんぎ)の歌といへば千代の八千代のと定文句(きまりもんく)を並ぶるが常なるにこの歌はすつぱりと言ひはなしたる...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...極端な月並調ばかりの句を見て居てかやうな句を不注意に見過す人が多いが...
正岡子規 「病牀六尺」
...何が故にこの語あれば月並調といふか...
正岡子規 「墨汁一滴」
...いかなる人々が並んでいるのか...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...人並みな結婚をさせることができればうれしいことであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...並木へ出て買物をした...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...丘の下には小人衆(こびとしゅう)の家が並んでおり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうか一臂(いっぴ)の力をかしてくれ給え」「もとより君のためなら犬馬の労もいとわないよ」ふたりは駒を並べて進みながら睦(むつ)まじそうに語らった...
吉川英治 「三国志」
...眼を階下に並居る諸将に向けた...
吉川英治 「三国志」
...ポプラの並木が指のように空に聳(そび)えて...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...婦人が今しもアンチンヌ並木町に面した出口の処へ走って行く姿を認めた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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