...彼は「両度目」の失敗を招いた...
...明日「両度目」の試合がある...
...「両度目」の訪問には、彼女も同行する...
...会議は「両度」行われる予定だ...
...「両度」の確認が終わったら、書類を提出してください...
...私が一両度御見かけ申しました限でも...
芥川龍之介 「邪宗門」
...現に私も一両度、その頃奈良の興福寺(こうふくじ)の寺内で見かけた事がございますが、いかさま鼻蔵とでも譏(そし)られそうな、世にも見事な赤鼻の天狗鼻(てんぐばな)でございました...
芥川龍之介 「竜」
...ただし大兄には運座の節一両度御目にかかり候由...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...麦と稲とが彼の為に一年両度緑になり黄になってくれる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...両度欧洲に渡航した...
永井荷風 「上野」
...ずっと昔は毎月二十一日に、後には年に両度、その後は年に一度、四月の二十一日、真行草(しんぎょうそう)の三つの品の中、真の道中は新艘(しんぞう)の出る時、そうしてこれは、最も普通の意味における道中、太夫が館と揚屋を歩くだけのこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十年前(ぜん)に其地を引き払い候儘、両度の上京に、五六日の逗留(とうりゅう)の外は、全く故郷の消息に疎(うと)く、万事不案内に候えば到着の上は定めて御厄介の事と存候...
夏目漱石 「虞美人草」
...「通名御柳寛保年中夾竹桃ト同時ニ始テ渡ル甚活シ易シ其葉扁柏ノ如ニシテ細砕柔嫩々トシテ下垂ス夏月穂ヲ出ス淡紅色草花ノ如シ秋ニ至リ再ビ花サク本邦ニ来ルモノ一年両度花サク唐山ニハ三度花サクモノモアリ故ニ三春柳ノ名アリ云々」と叙してあって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その一つは墓祭、または親の孝(ウヤンコウ)とも考祖祭(ホウスマトゥイ)とも呼ばるる祖霊供養(くよう)であって、是は一年に両度、正月または麦の収穫の後にもその祭をする島があり、或いは十月以後に行われる例もなしとしないが、だいたいにこの八月新節の後に来るものが重視せられ、ただその日の算えかただけが、土地ごとに少しずつちがっていた...
柳田国男 「海上の道」
...しかれども今に至るまで毎年四月十月の両度...
柳田國男 「地名の研究」
...また両度の行事が互いによく似ていた...
柳田国男 「年中行事覚書」
...両度の八日節供を相対立するものとして...
柳田国男 「年中行事覚書」
...両度の燈籠送りをしているのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...すでに両度まで面会しておるということです...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...――かく両度まで...
吉川英治 「新書太閤記」
...十月五日両度の呼び出しもさしたる鞠問もなくして...
吉田松陰 「留魂録」
...これよりさき九月五日、十月五日、両度の吟味に、吟味役までつぶさに申し立てたるに、死を決して要諌す、かならずしも刺しちがへ、切り払ひなどの策あるにあらず...
吉田松陰 「留魂録」
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