...売り上げ代はとうとう葉子の手にははいらなかった...
有島武郎 「或る女」
...品物をすつかり売り上げて...
鈴木三重吉 「ざんげ」
...すべての売り上げを勘定して...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...売り上げの総ては作家に進呈した...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...売り上げの金はすぐ右から左へ仕入れに注ぎ込んでしまわなければならないんです...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...諸雑費を差引いても少からぬ売り上げが這入(はい)る勘定であることを知っているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一年三百六十五日間における日々の甲某百貨店の第X売り場における売り上げ高と日々の雨量との関係いかんということが問題になったとする...
寺田寅彦 「物質群として見た動物群」
...また百貨店閉場中の時間の降雨は問題の売り上げ高には関係しない...
寺田寅彦 「物質群として見た動物群」
...一方で売り上げの少ないことが帽子屋を彼が交渉を余儀なくされた相手の中では...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...君らの売り上げを持って行ったら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...切符の売り上げはかなりの金額になったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...ラズルダズル誌は年一万ポンドの売り上げって知ってる? 連載小説はアメリカ輸入で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...証文(しょうもん)の期限(きげん)が切れたあくる日――この金はこの季節(きせつ)の花の売り上げでしはらわれるはずであったから――全身まっ黒な服装(ふくそう)をした一人の紳士(しんし)がうちへ来て...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...今川焼の売り上げがだんだん減るということを...
「小祝の一家」
...貞之助は細い売り上げの中からお石に十銭とられた...
「小祝の一家」
...貧乏の売り上げ金の様子を見てから...
山之口貘 「貧乏を売る」
...畜生畜生……二人で夜(よ)の眼を寝ずに働いた養蚕(ようさん)の売り上げをば……いつまでも渡らぬと思うておったれば……エエッ……クヤシイ...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...早く針を売り上げて...
吉川英治 「新書太閤記」
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